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府中駅北口、創造が生まれる場を目指すスペースで淺井裕介さん個展「野生の灯火」

LIGHT UP LOBBYのカフェエリア「marble」の壁面ギャラリーに展示された淺井裕介さんの作品「野生の灯火」。左側の壁面が「ヒトハコ書店・ヒトハコレコード」

LIGHT UP LOBBYのカフェエリア「marble」の壁面ギャラリーに展示された淺井裕介さんの作品「野生の灯火」。左側の壁面が「ヒトハコ書店・ヒトハコレコード」

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 京王線府中駅北口に開業した「ホテル ケヤキゲート 東京府中」2階の「LIGHT UP LOBBY(ライト アップ ロビー)」(府中市府中町1、TEL 042-306-7784)で現在、オープニング企画として画家の淺井裕介さんの個展「野生の灯火(ともしび)」が開催されている。

府中市美術館でも公開制作を開催中の淺井裕介さん(撮影:武田陽介)

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 同所は「暮らしに、仕事に、明かりをともそう」をコンセプトに、幅広い世代が利用できる「交流の場」、にぎわいやビジネス創出など「新しいモノ・コトが生まれる場」を目指して誕生した地域密着型の空間。コワーキングスペース・ミーティングルーム・多目的スペース・シェアキッチン・カフェエリア「marble」から成り、カフェの壁がギャラリーになっている。

 淺井さんは1981(昭和56)年東京都生まれ。個展「なんか/食わせろ」(ANOMALY、2020年)のほか、「生命の庭」(東京都庭園美術館、2020-2021年)など国内外のアートプロジェクトや展示に多数参加している。土・水・埃(ほこり)・小麦粉・テープ・ペンなど身近な素材を用いて、展示する場所や環境にしなやかに呼応し奔放に作品を展開する画家。同展では「加速する都市生活における野生性」をテーマにした作品8点を展示している。

 同所には32個に区切られた棚が1つの店になった「ヒトハコ書店・ヒトハコレコード」があり、淺井さんがセレクトした書籍や作品の載ったカタログを展示している。8月21日にはカフェエリアmarbleで「アーティストトーク『淺井裕介と野生の灯火』」を開いた。展示作品の背景や思考、描き方に迫りつつ、来場者と双方向の交流を図った。

 同所をスターツアセットマネジメントと共同運営する「まちづくり会社ドラマチック」の今村さんは「閉ざされた空間とは違うカフェスペース・コワーキングスペースで、アートや文化を発信する試みを楽しんでほしい」と話す。「府中市美術館の公開制作室で11月28日まで、『公開制作82 淺井裕介 種を食べた美術館』も行っているので、併せてご覧いただければ」とも。

 カフェの営業時間は9時~20時(閉店時間は変動)。会期中は無休(コワーキングスペースは日曜定休)。9月18日まで。

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