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「三鷹天命反転住宅」がクラウドファンディング 元住人のスマートニュース社長らも応援

三鷹天命反転住宅の外観(撮影:加藤健/提供:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所)

三鷹天命反転住宅の外観(撮影:加藤健/提供:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所)

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 「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」(三鷹市大沢2、TEL 0422-26-4966)が9月13日、次世代につなげるための修繕費用を募るクラウドファンディングを始めた。

三鷹天命反転住宅の内観(撮影:中野正貴/提供:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 © 2005 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.)

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 同建物は、芸術家で建築家の荒川修作さんとパートナーで詩人のマドリン・ギンズさんが「死なないための住宅」として設計し2005(平成17)年に竣工した。カラフルな色彩と個性的な形の集合住宅は国内外から注目を集め、三鷹のランドマーク的存在にもなっている。全9戸のうち一部は、教育・文化プログラムを世界へ発信するスペースとして活用。全身を使って空間から刺激を受けるイベントや見学会を開催し、ショートステイ宿泊をこれまで受け入れてきた。

 竣工15周年の昨年、大掛かりな修繕計画を進める予定だったがコロナ禍によりイベントは縮小され、世界中からの訪問者が減ってしまった。このままでは修繕費用が足りず、次世代に受け継ぐことができない。管理する「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」の本間桃世さんは「未来を担う子どもたちへ真に生きる力を養う場を建設することは、地球に生きる私たちの大きな使命。第二第三の『天命反転住宅』実現のために初代『三鷹天命反転住宅』を生かし続けたい」とクラウドファンディングを立ち上げた。「三鷹天命反転住宅の天命を反転させるために、どうか皆さんの力を貸してほしい」と呼び掛けている。

 賛同者の一人で元住人の鈴木健さん(スマートニュース創業者・CEO)は「建築とは生命にとって最良の環境であり、故に生命そのものの一部なのです。つまり、建築の修繕費のフリして、天命反転住宅の代謝システムの一部として、あなたの経済活動が取り込まれるそんなクラウドファンディングにようこそ」(原文ママ)とメッセージを寄せている。

 返礼品は「たてもの見学会ご招待券」「ドキュメンタリー映画DVD」「テレワークプラン(1日使用プラン)」など。12月10日まで。

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