新型コロナウイルスを巡り調布市内でワクチン接種を行った市民の接種率は現在、第1回、第2回共に8割を超えていることが分かった。療養者数は10人以下で推移しているが、オミクロン株の感染が国内でも確認されていることから予断を許さないまま新年を迎えることになりそうだ。
12月17日時点で市の対象者21万496人に対して接種率は、第1回=85.69%、第2回=85.02%。第1回の接種率を年齢別に見ると、最も低いのは12~18歳で76.00%、最も高いのは65歳以上の92.69%。第2回で最も低いのも12~18歳の74.63%、最も高いのが65歳以上の92.29%と、高齢になるほど接種率が高い傾向にあった。
市内の累計感染者数は4614人で、そのうち退院した患者数は4607人(12月24日現在)。1日で最も感染者数の発生が多かったのは8月14日の93人。療養者数は第5波で初めて100人を超えた7月16日の107人から増え続け、ピークを迎えた8月21日の894人が最多だった。しかし9月26日に療養者数は2桁の59人と下がり始め、10月23日の9人から現在まで1桁で推移している。
市の新型コロナワクチン接種担当では部署を超えて横断的に職員を配置し戦力を増強。この一年を「総力戦で挑んだ」と振り返る。調布駅前広場に集団ワクチン接種会場を設置し、全国に先駆けて高齢者が接種会場内を移動せず医師らが巡回する独自の「調布方式」を導入した。同担当は「高齢者の負担を軽減し安心感につなげた。医師会をはじめとした総力を結集したおかげ」と評価する。「電気通信大学の協力も集団接種の迅速化につながった」とも。
同担当では一般市民の3回目の接種について準備を進めている。