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画家の織田廣喜さん没後10年 ゆかりの地・調布仙川で展覧会

織田廣喜さんの作品「ファッションショー_1987」

織田廣喜さんの作品「ファッションショー_1987」

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 二科会理事長を務め2012(平成24)年5月に亡くなった画家の織田廣喜さんをしのぶ「没後10年 織田廣喜展 パリ-仙川」が1月8日、ゆかりの地にある東京アートミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で始まる。

織田廣喜さんの作品「エッフェルトウ」油彩

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 織田さんは1914(大正3)年福岡県生まれ。1939(昭和14)年日本美術学校西洋画科卒業、1940(同15)年二科展に初入選。1960(同35)年以降フランスに何度も渡り、パリの風景や女性などを多く描き人気を博した。1971(同46)年第56回二科展で東郷青児賞を受賞、パリで初の個展を開催した。2006(平成18)年から二科会理事長を務め、98歳で亡くなった。

 私生活では、作家のリラさんと二科展パーティーで出会い結婚。世田谷区上祖師谷で生活し、調布市仙川がお気に入りの散歩コースだった。同ミュージアム近辺もなじみの場所で最晩年まで訪れていた。美術評論家で東京造形大学教授の藤井匡さんは「パリと仙川は織田にとって地図上の場所を指すだけでなく、絵画世界を構築するために彼の精神が往還した場所も示す言葉である」と話す。

 同ミュージアムはこれまでに、「追悼展(2012年)」「生誕100年記念展(2014年)」「没後5年展(2017年)」を開催した。同展では、二科展に出品された大作である300号の油彩画のほか、未発表のスケッチ類や資料も展示する。藤井さんは「フランスと日本の『間』で描かれたともいえる作品を見直すことで、彼の画業を改めて考えたい」とも。

 開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。月曜~水曜休館。入館料は、一般=500円、大学生・高校生=400円、小中学生=300円。6月26日まで。

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