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調布・大正時代創業の荒物雑貨店がリニューアル 「店頭になくても聞いて」

旧店舗の看板を再利用した川口商店入り口。三代目の川口恭男さん(右)と娘の小西襟子さん(左)

旧店舗の看板を再利用した川口商店入り口。三代目の川口恭男さん(右)と娘の小西襟子さん(左)

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 調布市の天神通り近くで日用品・生活雑貨を中心に取り扱う「川口商店」(調布市布田1、TEL 042-486-7272)が12月1日、リニューアルオープンした。

商品が所狭しと並べられる倉庫は三階建て

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 大正時代に創業した同店。戦時中は閉めていたが2代目が戦後に再開し、現在は3代目の川口恭男社長が経営する。以前は旧甲州街道沿いに店を構えていたが、ビルの建設に伴い裏通りへ移転。建物の老朽化により改装工事を行い、リニューアルした。

 20坪の店内に並べられた商品は一握りで、敷地内にある3階建ての倉庫には所狭しと商品が並んでいる。「商品を探しているお客さんがいると対応してあげたい」という川口さんの思いから、商品が増え続けていった。店の屋号でもあり看板にも掲げられた「提灯(ちょうちん)」は、先代までは手描きで制作。現在は外注しているが、注文は今でも受け付けている。「ニックネームとして親しんでもらえたら」と、リニューアルオープンに合わせて、ひらがなで「ちょうちんや」のロゴも作った。

 生花店やカフェのスタッフ、マンションのコンシェルジュなどを経験し、出産後に本格的に店の経営に携わっている娘の小西襟子さんは「店頭に置いてなくても、諦めないで聞いてほしい。ご先祖様が守ってきてくれた店を、これからもこの土地で守っていきたい。自分がこの店と共に育ってきたように自分の子どもを育てていければ」とほほ笑む。

 川口社長は「お客さんが求めるものをこれからも増やし、生活密着型の店であり続けたい」と話す。

 営業時間は8時30分~17時30分(土曜は9時~)。日曜・祝日定休。

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