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府中市場に並ぶ冷凍自販機 「前沢牛」・すし・ラーメン・スイーツに季節限定商品も

市場の通路に4台並ぶ冷凍自動販売機「ど冷(ひ)えもん」

市場の通路に4台並ぶ冷凍自動販売機「ど冷(ひ)えもん」

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 新型コロナウイルスの影響で冷凍食品の自動販売機が広がる中、府中の市場「大東京綜合(そうごう)卸売センター」(府中市矢崎町)内に並ぶ4台の冷凍自販機が注目を集めている。

「膳ラボひっせい」の中村貴昭さん(左)と従業員、自販機の前で

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 1966(昭和41)年に開場した多摩エリア最大級の同卸売市場。生鮮食品から調味料、調理器具、文具、包材、生活雑貨まで約70の専門店が集まっている。飲食業を営むプロだけでなく一般客も利用でき、近年は「昭和レトロ」な雰囲気の場内に飲食店の出店も増えている。

 自販機は、飲食事業を展開する「オフィスAZ(エーゼット)」(宮町)が設置したもの。昨年12月、同市場にカフェ「膳ラボ ひっせい」を開店した際に導入した。「市場にまだ来たことがない人に来てほしい」との思いから、あえて市場らしくないものをと考え、話題の「ど冷(ひ)えもん」4台を設置。

 急速冷凍機を完備する同店のシェアキッチンで、オリジナル商品に加え、他店のメニューや名物商品を冷凍して商品を開発。「コロナ禍で厳しい状況が続く飲食業界が、新しい取り組みをする手助けにもなり、やりがいを感じている」と同店の中村貴昭さん。

 販売商品は、「前沢牛ローストビーフ(150グラム×2パック入り)」(2,000円)、「前沢牛ハンバーグ(150グラム×2個入り)」(980円)などの前沢牛シリーズや、府中の人気店「やすのたまぞう」のラーメン(1,000円)、「出張寿司(すし)一黒」の「厳選にぎり(7貫)」(1,500円)など。

 そのほか、「れもん油淋鶏(ユーリンチー)」「高級あんバターサンド」(以上500円)、季節商品の1台では、梅の和菓子店「梅菓匠 にしむら」の「あおうめ甘露煮(400グラム)」(1,000円)や「梅大福(5個入)」(1,080円)などを扱う。商品をその場でも食べられるよう、電子レンジを設置。

 中村さんは「春の桜や夏の冷たいデザートなど、季節に合わせていろいろな商品を販売したい。市場は食事もできるし、買い物もできる。昭和当時の雰囲気のまま、フリーWi-Fiが完備され飲食可能なスペースも増えた。古いと新しいを融合させつつ変わってきた市場に、ぜひ遊びに来てほしい」と話す。

 休市日は、日曜・祝日。市場への入場可能時間は、5時~17時。

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