都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で見いだされた新品種のツバキ「神代桃錦(じんだいももにしき)」が3月12日、日本ツバキ協会により「2020年の新品種」に認定された。
同品種の原木は、同園の培養所で発見し育てられた。咲き始めの形が桃に似て、白地の花びらに濃紅色の筋模様が入ることから名付けられた。19日・20日の「全国椿サミット大船渡大会」で授与式が行われる予定だったが、大会が中止になったため郵送で登録証が贈られた。同園のツバキが新品種登録されるは「神代都鳥(じんだいみやこどり)」に次いで2例目。
松井映樹園長は「新品種に認められてうれしい。培養所から本園内に移植したので、多くの人に見てもらいたい」と話す。
同園は1月11日から臨時休園していたが、まん延防止等重点措置の終了に伴い23日に再開園した。休園中はさまざまな植物の成長や開花をSNSで発信していた。広報普及係長の飯村芳弘さんは「桜や梅、ハナモモなど見頃を迎えた花が多く春らんまんの園内を楽しんでいただきたい」と話す。「山野草園では『スプリング・エフェメラル(春の妖精)』と呼ばれるカタクリやアズマイチゲがけなげに咲いているので、はかなくも美しい姿を見てほしい」とも。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜・祝日翌日休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。