昨年10月に稲城市のテレビ朝日若葉台メディアセンター内に制作した「巨大トピアリー迷路」が春休み期間中の4月5日まで、毎日開催されている。
同迷路は、NPO法人「日本トピアリー協会」が「生きた植物で巨大迷路を設置したい」と依頼を受け、テレビ番組「博士ちゃん」のスピンオフイベント「君も博士になれる展」の屋外会場に制作。制作の条件として「コンクリートの上に人工芝という設置場所に、同じ種類・大きさの植木約2000本を調達、最低限の土の量で会期終了の2022年5月まで植木の状態を保ち続けること」という課題をクリアし、4日間で「不思議の国のアリス」の世界を思わせるようなトピアリー迷路が完成した。迷路作家・吉川めいろさんの原案で、規模は横34メートル、縦18メートル、高さ150センチ。
「トピアリー」とは常緑樹や低木を刈り込んで制作する造形物のこと。同NPOは20年以上にわたりトピアリーの周知、普及、研究に携わり、会員企業は全国で80件以上の多種多様な大型トピアリーを作り続けてきた。同迷路は土曜・日曜・祝日のみ営業していたが、コロナ禍でも遊べる屋外レジャーとして人気を集めたため、春休み期間中は平日も営業することになった。
同NPO代表の宮崎雅代さんは「コロナ禍でも子どもたちが安心して遊べる屋外レジャーへの需要の高まりや、SDGsに貢献する取組みとして『植物の活用』が注目されつつある。『環境に優しい』レジャー設置を検討している企業とイベント中止などにより需要低迷に直面している植木産業をつなぐ取り組みも行っていきたい」と話す。
営業時間は9時~18時(最終入場17時30分)。入場料は500円。雨天中止。平日営業は4月5日まで。土曜・日曜・祝日の営業は5月8日まで。