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調布に魚の普及を目指す魚総菜店 子どもたちに豊かな海を残す取り組みも

店主の魚谷浩さんと店長の木村里歩さん

店主の魚谷浩さんと店長の木村里歩さん

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 魚食の普及を目指す魚総菜店「サカナノミライ」(調布市深大寺町元町1、TEL 080-4237-7380)が3月26日、「深大にぎわいの里 調布卸売センター内」にオープンした。

深大にぎわいの里にオープンした「サカナノミライ」外観の様子

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 長年飲食業に携わってきた店主の魚谷浩さん。衰退する魚食文化に危機感を覚え、日本が誇る食文化を未来につなげていきたいと考えていた中、コロナ禍でのフードロス現場を目の当たりにして一次生産者まで潤う仕組み作りの必要性を実感した。海にまつわる問題を「おいしく、楽しく、解決する」店を目指し、子育て世代が多く、近くには公園もある同所への出店を決め、約1年かけて実現した。

 漁師や店で働く人々の労働環境も意識し、年間の漁の状況に合わせて定休日は季節ごとに変更する。外装のブルーの壁は海をイメージし、内装は循環をテーマに古木や廃材をリメークして机などにも使用。商品プレートはプラスチックを極力使用わず紙包装を使うなどして環境に配慮しSDGsを体現した店づくりをコンセプトにした。

 店舗面積は12坪、席数は6席を用意。現在、旬の「ギンザケ」や「生わかめ」「宮城のホヤ」(以上、時価)などの食材を並べるほか、魚総菜メニューは旬の食材を日替わりで提供。ランチは「ご飯・汁物」に「魚のおかず1品」(500円)、2品(750円)、3品(1,000円)で提供する。4月中旬からは完全予約制で1日1組のみ、ディナーも用意する。

 魚谷さんは「魚を食べることで海の問題に興味を持っていただけるきっかけになれば。魚の未来を考えることは人の未来を考えること。今後は国産の未利用部位を使った小学生の生産授業の取り組みをサポートする予定。未来ある子どもたちに豊かな海を残すため、魚の未来を皆さんと一緒に考えていきたい。定休日にはワークショップやイベントの開催、時間貸しのシェアキッチンとしても活用し、飲食店の枠にとどまらず、皆さまと密着した自由な空間として地域に根ざしていきたい」と話す。

 営業時間は、ランチイートイン=11時~15時、総菜販売=11時~18時、ディナー=17時~21時(要予約)。定休日は、春秋=水曜・木曜、夏冬=火曜・水曜・木曜。

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