都内有数のバラの名所である「都立神代植物公園」(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で5月10日、3年ぶりの「春のバラフェスタ」が始まる。
同園作出で2009年度日本バラコンクール金賞の「‘クイーン・オブ・神代’」
世界バラ会連合優秀庭園賞を受けている同園の「ばら園」はシンメトリーに設計された沈床式庭園で、1.6ヘクタールという都内最大規模の敷地に約400品種・5200余株のバラが栽培されている。「野生種・オールドローズ園」や「国際ばらコンクール花壇」もあり、貴重な品種が多い。
期間中の土曜・日曜は普段より早い8時に開園し、朝一番のバラの良い香りを楽しむことができる。
バラで有名なパリの「バガテル公園」の姉妹園「河津バガテル公園」(静岡県河津町)で公園長を務め、現在は「やまもと土づくり研究所」代表の山本健生さんを講師に招き、講演会「こうするから枯れる! やってはいけないバラ管理」を開催する(28日、13時30分~15時30分)。定員は25人、応募多数の場合は抽選。受講希望者は、往復はがきに必要事項を記入し5月10日必着で応募する。
10日~15日に、植物会館1階展示室でバラのコンテストや栽培の悩み相談を受け付ける「春のバラ展」と、屋外特設展示場でミニバラの小品盆栽・大盆景・ドールガーデンなどを展示する「春のミニバラ盆栽展」を、それぞれ開催する。
6月12日まで、ばら園周辺ではバラにちなんだ小物や苗木を販売する「ロゼマルシェ」を営業する。同期間の土曜・日曜・祝日は、ばら園テラスで「バラのカフェテラス」を開店。
広報係の土方さんは「昨年と一昨年はコロナ禍による臨時休業で、美しい時季のバラを間近で見てもらえず残念だった。今年は3年ぶりに『春のバラフェスタ』を開催できるので、感染予防に協力していただきながらゆっくり香りも楽しんでほしい」と呼び掛けている。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。5月29日まで。