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調布のブックカフェが2周年 世界中から集めた1万冊の本で国際交流の場に

ブックカフェ「Kaffeehaus」のドイツ人オーナー・ビルギットさん

ブックカフェ「Kaffeehaus」のドイツ人オーナー・ビルギットさん

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 調布の野川公園近くにあり海外の本を取りそろえるブックカフェ「Kaffeehaus(カフェハウス)」(調布市野水1、TEL 042-230-8548)が6月8日で2周年を迎えた。

「Kaffeehaus」の店内

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 ドイツ人オーナーのビルギットさんは16年前、世界各国で集めた本を多くの人に読んでほしいと府中市内の文化センターで外国語の本の移動図書館を開始。子どもから大人まで幅広い世代が外国語の本に興味も持ち、本を通して地域の人たちとの交流も生まれたが、約1万冊もの本の保管場所が無くなってきたことや、毎回自宅から大量の本をカートで何往復もして運ぶことに限界を感じ、自宅1階部分に図書館を兼ねたブックカフェを2020年にオープンした。約1万冊の中から選んだ4000冊の本が壁一面の本棚に国やテーマごとに並べられ、何冊でも借りることができる。誰でも気軽に立ち寄ってもらえるよう、入り口にはスロープを設け、広々とした店内は柱を使わない設計でバリアフリーにしている。

 カフェ経営は初めてで、コロナ禍でのオープンには不安も多く試行錯誤しながらの日々だったが、子ども向けに英語の読み聞かせやワークショップ、テーマを設けた討論会など積極的にイベントを企画し、地域の人たちとの交流を広げていった。今では近くの外語大学やアメリカンスクールに通う生徒をはじめ、公園の帰りに立ち寄る客や英語やドイツ語でビルギットさんとの会話を楽しみに訪れる常連客が多いという。

 メニューは、ビルギットさんが日替わりで手作りするドイツのケーキ(400円)やクッキー(50円)のほか、コーヒー(カップ350円、マグ400円)、カフェラテ(450円)、紅茶(350円)などを用意する。

 ビルギットさんは「お互い知らない人同士でも本をきっかけに話が弾むなどして、言葉の壁を気にせず本を通してつながりが広がっていくのがとてもうれしい。外国に行くのが難しくても、本はいろいろな世界に連れて行ってくれ知識を広げてくれる。このカフェが本を通してコミュニケーションの場になってくれたら。一人で本を読んだり、会話を楽しんだり、時間を気にせずゆっくりとリラックスして過ごしてほしい」と話す。

 営業時間は11時~18時。火曜・水曜・土曜定休。

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