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調布・国領にイタリアン新店 リストランテ25年の経験生かした味を日常に

「Italian Dinner Banyan Tree(イタリアンダイニング バニアンツリー)」の「豚ヒレのカツレツ フレッシュトマト添え」 外側はしっかりと焼き、中は最低限の火入れを均一に

「Italian Dinner Banyan Tree(イタリアンダイニング バニアンツリー)」の「豚ヒレのカツレツ フレッシュトマト添え」 外側はしっかりと焼き、中は最低限の火入れを均一に

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 イタリア料理一筋の料理人が高級店で培った経験を生かし手がける「Italian Dining Banyan Tree(イタリアンダイニング バニアンツリー)」(調布市国領町3、TEL 042-426-8828)が5月21日、調布市国領駅近くにオープンした。

「Italian Dinner Banyan Tree(イタリアンダイニング バニアンツリー)」の「イカスミのスパゲッティ」は数量限定

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 店主の伊藤延吉さんはイタリアに渡って修業後、都心の高級イタリア料理店「リストランテ」で約25年間、コースメニューを中心に料理を提供。食材や旬を大切にして独自に考え作り上げるという伊藤さんの料理のファンは多く、料理専門誌などでも度々取り上げられた。コロナ禍で「おいしい料理をレストランに食べに行く」機会が激減し、「本物のイタリア料理をより幅広い人に日常的に楽しんでほしい」という思いが強くなり、リストランテを離職。多くの人口を抱える住宅街の近くとなる立地で、初めて自分の店を開いた。

 肉や魚などの食材はこれまでの取引先から仕入れ、リストランテで培った知識と技術を生かした料理を提供。パスタソースは、一般的なレシピでは保存目的で加える油分を減らし軽い食感にしてすぐに使い切る。肉は柔らかい食感にするため、中まで均一に火を通すよう細心の注意を払って火を入れる。ほぼ伊藤さん独りで調理できるよう、仕込みに手間と時間をかけ、注文を受けてからは最低限の調理で提供できるメニューを選んだ。「できるだけ価格を抑え、日常的に利用してもらえる店を目指す」という。

 店舗面積は約30坪で、テーブル、ソファ、カウンター合わせて30席を用意。テーブルは伊藤さん自身がDIYし、ベビーカーなども通ることができる広めの通路を確保した。アンティーク家具やグリーンを多く配して、開放感と親しみを感じる雰囲気に仕上げた。店名は、何本もの幹が束になって伸びていくハワイのシンボルツリーの名前を取り、伊藤さん自身のこれまでの経験を束ね、国領のシンボル店を目指す意味を込めた。

 メニューは、「魚介サラダ」(1,320円)などの前菜、「イカスミのスパゲッティ」(1,210円)などのパスタ、「豚ヒレのカツレツ」(1,980円)などのメイン、デザートなど、コース料理のようにも楽しめるメニューを取りそろえる。ランチタイムにはセットメニューを用意。店頭にはテイクアウト用のパスタや総菜などを販売するショーケースを設置し、「豚肉とカレーのキッシュ」(660円)や「パンナコッタ」(518円)など、毎日10種類程度を用意する。

 伊藤さんは「長年のリストランテの経験からさまざまな知識と技術は身に付いたと思う。その知識と技術を生かした本物のイタリア料理を日常的に食べていただけたら」と話す。

 営業時間は11時~15時、17時~22時。水曜定休。

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