桜の花が見頃を迎えた都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で3月25日、「さくらまつり」が始まる。
同園では「さくら園」を中心にした各所で、早咲きの「大寒桜(オオカンザクラ)」から遅咲きのサトザクラ類まで約60種類750本の桜が順次、開花する。3月25日・26日と4月1日・2日は、ガイドボランティアが「さくら園」を中心に園内の見どころや見頃の植物を案内する「さくら園ガイドツアー」を行う。参加希望者は、正門近くにある情報棟前に集合(10時30分・13時30分、荒天中止)。
多くの桜が咲く中で来園者の注目を集めるのが、同園で発見された「神代曙(ジンダイアケボノ)」。「はぎ園」西側に原木があり、やや赤い花色が特徴。病気になりにくくソメイヨシノと開花時期が近い(少しだけ早い)ため、代替種として日本各地で植え替えが進んでいる。
さくら園に面した「芝生広場」では、花見をしながら音楽を楽しめる「さくらコンサート」を開く。26日はしの笛奏者の小泉なおみさんと箏(そう)奏者の喜羽美帆さんが「春の海」「花」「さくら独唱」などを奏でる。4月9日はバイオリン奏者の西田早良さんとチェロ奏者の浅井智佳子さんが「ハナミズキ」「日本のうたメドレー」「花は咲く」などを披露(11時・14時)。当日は会場にキッチンカー「桜茶屋」が出店し、クレープやホットコーヒーなどを販売する(10時~16時)。いずれも雨天中止。
広報担当の土方千鶴さんは「例年より早く開花しているので、『さくらまつり』前に花盛りを迎えることもある。ジンダイアケボノやソメイヨシノをご覧になりたい方は早めに来園を。4月以降でも遅咲きの品種は楽しめる」と話す。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)、3月27日は臨時開園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住・在学の場合は無料)、小学生以下無料。催しの参加や観覧は無料。4月9日まで。