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調布に「クロアチア風カレー」の店 元プロ野球選手・大谷さん、間借りで開業

チーズと温泉卵がトッピングされた看板メニューの「クロアチア風カレー」

チーズと温泉卵がトッピングされた看板メニューの「クロアチア風カレー」

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 海外で活躍した元プロ野球選手が手がける「クロアチア風カレー&Bar Karlovac(カルロバッツ)」(調布市布田1)が調布駅近くの調布百店街に間借り営業でオープンして、4月7日で2カ月を迎えた。

「クロアチア風カレー&Bar Karlovac」店主の大谷尚輝さん 所属していたクロアチアのチームロゴをあしらったTシャツは本人がデザイン

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 中学高校時に野球部だった店主の大谷尚輝さんは、大学卒業後に会社員として2年間勤務。旅行先のイタリアの球場で、選手たちの練習に立ち合う機会があったのをきっかけに、プロとして野球に再挑戦したいと退職。2013(平成25)年に単身で海外へ渡り、入団試験を受けながら9年間、イタリア、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、ポーランド、クロアチアのチームで活躍した。

 店名の「カルロバッツ」は大谷さんが所属していたクロアチアのチーム名。自炊が多かった中、オリジナルで作ったカレーをチームメイトや友達に振る舞ったところ好評で評判となり、ホーム球場の売店で選手として自ら販売。たちまちファンの間でも人気となり、完売する売れ行きになったという。引退を考えていた大谷さんは日本でこのカレーを売りたいと思い始め、2022年に引退後、帰国。知り合いだった「DINING BAR にけんめ」の店主から間借り営業を提案され、念願の店を開いた。

 クロアチアでカレーはメジャーではないが、同店のカレーはクロアチアで多くの家庭が使う調味料の「ベゲタ」を用いた「クロアチア『風』のオリジナルカレー」。ターメリックライスに、ルーはほとんど水を使わず大量のタマネギを炒め、コリアンダーをはじめ数種類の香辛料と、トマトや鶏もも肉が入った濃厚で甘みのあるスパイシーなカレーに仕上げる。店舗面積は約10坪で、カウンター3席とテーブル8席を用意。ランチ営業のほか、日曜のみ「おつまみ野球Bar」の屋号で簡単なつまみとアルコールを提供する。

 メニューは、看板の「クロアチア風カレー」(880円)のほか、「クロアチア風ミニカレー」(550円)、「チーズクロアチア風カレー」、温泉卵をトッピングした「たまごクロアチア風カレー」(以上990円)、チョコレート味のプロテインドリンクがセットになった「アスリートカレーセット」(1,100円)を提供。テイクアウトにも対応する。ドリンクは、クロアチアではポピュラーな「ゲミシュト」(白ワインのソーダ割り)や「バンプス」(赤ワインのコーラ割り)などを用意し、クロアチア・セルビア・スロベニアのワインや期間限定でトルコのクラフトビールなども取りそろえる。

 大谷さんは「自分の経歴も特殊で、食べ物や飲み物がほかにはないような店。来ていただくお客さまも海外に住んだことがある人や外国人、野球好きの人や現役の選手などさまざま。皆さんにここで出会って交流してもらい、心地良い店になれれば」と話す。

 営業は木曜・金曜・土曜の11時~17時。「おつまみ野球Bar」の営業は日曜の18時~24時。

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