調布市内の公立小中学校に本年度から導入される「コミュニティー・スクール」制度が、初年度のモデル校である第三小学校、上ノ原小学校、第五中学校で4月にスタートした。
コミュニティー・スクールとは、「学校運営協議会」を設置した学校で、保護者や地域住民が目標やビジョンを学校と共有しながら学校運営に参画する。文部科学省の調査によると、全国の公立学校のコミュニティー・スクール導入率は約43%(2022年5月)。2025年度に28ある小中学校全校への設置完了を目指している。
上ノ原小学校は4月6日、第五中学校は4月14日に、それぞれ第1回学校運営協議会を開いた。第三小学校では4月22日、校長を含む学校運営協議会委員6人と同市教育委員会のコミュニティー・スクール担当者が集まった。年度初めは、校長から学校経営方針の説明があり、その承認などが議題となる。同校では本年度から学年・教科担任制を導入するなどの学校経営方針が承認されたほか、運動会の支援体制などについて話し合った。
第三小学校コミュニティー・スクール会長の塚松美穂さんは「子どもは未来をつくる大切な存在。地域の大人が当事者となって学校に関わることで、子どもたちの学びの充実や課題解決につなげていければ。立場の違う委員同士が子どものために対話を重ねて、より良い学校づくりに協働していきたい」と話す。
各校で開く学校運営協議会は原則公開するため、傍聴が可能。開催日時は市のホームページで確認できる。