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調布の印刷会社がコーヒー豆発売 地元小150周年祝い「勝手に」コラボ

「内田平和堂」のオリジナルコーヒー豆「滝坂ブレンド」 滝坂小学校150周年を祝い

「内田平和堂」のオリジナルコーヒー豆「滝坂ブレンド」 滝坂小学校150周年を祝い

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 調布の老舗印刷会社「内田平和堂」(調布市東つつじヶ丘1、TEL 03-3300-7301)が5月20日、近隣の滝坂小学校(調布市東つつじヶ丘1)150周年を祝い、地元コーヒー豆専門店とのコラボ商品「滝坂ブレンド」の販売を始めた。

「内田平和堂」社長の内田眞一さん 歴史を重ねてきた店舗の前で

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 1923(大正12)年の関東大震災後に創業し、地域と共に歴史を積み重ねてきた同社。木版印刷で始まり、印刷技術の進化に伴って最新機器を取り入れる一方、創業当時に使っていたテキン印刷機や活版印刷機なども保管。原点に立ち戻り、かつての技術と最新の技術を合わせることで、新しい価値の創造や持続可能な社会への貢献を目指している。3年ほど前から「SDGs研究所」にも参加して研究を重ね、余剰紙を使ったノートやフェアトレードの布地を使ったバッグを製造販売するなど、新たな事業にも取り組む。

 地元・つつじヶ丘商店会の活性化にも注力し、「勝手にコラボ」と称して地元事業者とのコラボレーションを企画。観葉植物の店「OITO(オイト)」の商品を販売し、店内のBGMは中古レコードの店「GARAGEVILLE(ガレージビル)」で仕入れたレコードを年代物のレコードプレーヤーでかける。

 同社前の甲州街道の坂道はかつて「滝坂」と呼ばれ、今以上に急勾配で難所として知られていたという。「江戸に向かう人馬が滝坂の手前で休憩する茶屋が先祖の商いの始まりだったようだ」と、滝坂下に立地する同社3代目社長の内田眞一さん。旧甲州街道滝坂近くの滝坂小学校が今年で150周年を迎えることから、「かつて休憩の場だった滝坂下で販売するコーヒーでくつろぎながら150年前に思いをはせてほしい」と、「勝手にコラボ」第3弾となる150周年を祝うコーヒー豆の販売を始めた。

 コーヒー豆の製造は、地元の自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆専門店「パオコーヒー」に依頼。150年前の滝坂をイメージし、コーヒーの起源とされるエチオピアなどアフリカ系のコーヒー豆をメインにしたオリジナルのコーヒー豆「滝坂ブレンド」を作り上げた。パッケージデザインも同社で手がけ、100グラム入り(550円)と200グラム入り(1,100円)を用意。同社店頭で販売する。

 内田さんは「多くの方々がこのコーヒーでくつろぎながら150年前に思いをはせてもらえたら。地元商店会の仲間同士でさまざまなコラボを作り出し、強い商店会につなげられたら」と話す。

 営業時間は9時~18時。日曜・祝日と第1・最終土曜定休。

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