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調布・仙川の日本料理店「和食 篤」が移転 旧店の課題を改善

「和食 篤」の前菜盛り合わせ

「和食 篤」の前菜盛り合わせ

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 伝統的な日本料理をカウンター席で提供する「和食 篤(あつし)」(調布市仙川町1、TEL 03-5969-9374)が9月1日、調布市仙川駅近くで移転リニューアルオープンした。

「和食 篤」店主の小田部篤さん(右)とスタッフの澁谷さん

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 日本料理店で修業を積んだ小田部篤さんが、初めての自身の店として2018(平成30)年9月にオープンした同店。修業は10年間と決め、江戸前の日本料理店と京都発祥の茶懐石の店で、伝統的な日本料理を基礎から学び経験を積んだ。独立に当たっては、料理によって江戸前と京風を使い分け、伝統的な日本料理を対面で提供する店として旧店を開き、約5年間、営業を続けた。

 当初はコース料理とアラカルトを提供していたが、コロナ禍では常連客に限定し、予約制の「おまかせコース料理」のみに縮小して営業するスタイルに変更。客席が予約で埋まってしまうことも増え、スタッフを増員。1人で切り盛りするように配置した調理場では思うように動きが取れなかったことから、予約以外の客も受け入れられ、動きやすい調理場を確保できる広さの新店に移転した。

 魚介類は修業中から付き合いのあった仲買人から仕入れ、野菜は主に地元調布産の採れたてを使う。会津若松から直送で取り寄せる生の馬刺しや、コース終盤でも食べやすいよう脂身が少なく赤身のうまみが濃い高知の赤牛など、「常に客に喜んでもらえる食材を探し求めている」という。料理は、おまかせコース(5,000円~)を基本に、客の好みの食材や食べたい量などを聞きながら、必要に応じて食材を入れ替え、追加のアラカルトを用意するなどしてコースを組み立てる。

 店舗面積は約10坪で、カウンターのみ10席を用意。旧店の落ち着いた雰囲気はそのまま維持し、調理場の改善に加え、ハイチェアだった客席を座りやすい高さに下げるなど、旧店で課題と感じていた部分を改善した。

 小田部さんは「この街で長く続けていくために移転した。周辺にはあまりない料理やスタイルを続け、伝統的な日本料理を気軽に食べてもらう『非日常と日常の境目』のような店であり続けたい」と話す。

 営業時間は18時~翌1時。水曜定休。

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