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調布・仙川に国産全粒粉のオリジナルうどん店 NYビブグルマンの経験生かす

「手打ちうどん麦ヶ丘」の海老(えび)と野菜天せいろ

「手打ちうどん麦ヶ丘」の海老(えび)と野菜天せいろ

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 国産小麦の全粒粉を使ったオリジナル自家製うどんの店「手打ちうどん麦ヶ丘(むぎがおか)」(調布市仙川町1、TEL 03-6382-9924)が7月12日、調布市仙川駅近くにオープンした。

「手打ちうどん麦ヶ丘」店主の長谷川渓介さん

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 うどん文化が根付く愛知県出身の長谷川渓介さんが手がける同店。長谷川さんは少しの味付けの違いでおいしさが大きく変化する料理の仕事に面白さを感じ、将来自分の店を持つことを目標に和食店で修業を始めた。修業先が企業からの誘いでうどんを中心とした和食店を始めることになり、立ち上げに参画。うどん作りの修業も行い、商品開発にも携わった。2019年には米ニューヨークに2号店を出店するのに伴い、料理責任者として赴任。

 オリジナルの麺を使ったうどんは好評を得て、ニューヨークタイムズに取り上げられ、ミシュランガイドの「コストパフォーマンスが高く良質な料理を提供する」ビブグルマンにも選ばれた。コロナ禍ではテイクアウトやデリバリーサービスなども始め好調だったが、入居する建物のトラブルで休業することになり帰国。これまでの経験を生かし、初めての自分の店を持つことを決め、自宅に程近い場所で同店を開いた。

 看板の自家製うどんには、さまざまな国産小麦粉を試し、香りの強い埼玉県産地粉や、ツルツルした食感に仕上がる九州産の小麦など4種類を配合。半年ほどをかけ、「しっかりとしつつ、モチモチ感もある食感」のオリジナル麺を完成させた。だしには、いりこ、昆布、さば節、かつお節などをふんだんに使い、しょうゆやみりんは長谷川さんの好みの味を選んで、オリジナルのものを作り上げた。

 店舗面積は約9坪で、道路に面した部分にうどん打ち場を設け、小麦粉の配合から麺切りまでを行う。店内は、明るい清潔感のあるカフェのような雰囲気に仕上げ、カウンター6席とテーブル4席を用意。看板には店名をアルファベット表記して、伝統的な和食に新しさを加味した。

 メニューは、「麺を存分に味わってほしい」と冷製を中心に、「海老(えび)と野菜天せいろ」「肉汁せいろ」(以上1,250円)、「せいろ」(650円)などを用意。「たまご天」(200円)などのトッピング、「冷製出汁(だし)トマト」(650円)や日替わりのおつまみ、ビールや日本酒などのアルコールも取りそろえる。

 長谷川さんは「納得できる麺が完成したが、ニューヨークの時のように高く評価される店を目指し、さらにおいしい麺を追求し、少しずつメニューも増やしていきたい」と話す。

 営業時間は、11時30分~15時、17時30分~21時(日曜は昼営業のみ)。月曜定休。

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