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調布・仙川にランチ限定カレー店「パティ」 世界を食べ歩いたパティシエが手がける

カレー専門店「Pati」の「熊カレー(バターチキンカレー)」に1/2日分の野菜トッピング

カレー専門店「Pati」の「熊カレー(バターチキンカレー)」に1/2日分の野菜トッピング

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 パティシエが手がけるカレー専門店「Pati(パティ)」(調布市仙川町1)が調布市仙川駅近くにオープンして、8月18日で1カ月を迎える。

カレー専門店「Pati」店主の千田元気さん

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 創業40年以上のフレンチレストランでシェフパティシエも務めた千田元気さんが手がける間借りカレー専門店。フレンチレストランでメニュー開発の面白さを知り、より幅広い食材を扱ってみたいとイタリア料理店に転向。デザートも担当するほか、それまで未経験だった魚類の調理などの経験を積んだ。カウンターだけの店で客の声を直接聞くことにも面白さを感じ、自分の店を持ちたいと思うように。より幅広い料理を知りたいと、コロナ禍の渡航制限が緩和されたことを機に世界各国の食べ歩きを始めた。

 インド、ネパール、タイ、シンガポールなどアジア各国で約1カ月ずつ生活し、約2年間かけ、現地の人々が日常食べる食事と、「世界のベストレストラン」に選ばれるような高級レストランの両方を食べ歩いた。その後、ワーキングホリデーで訪れたオーストラリアで、インド人シェフが作る燻製(くんせい)するカレーに「感動」。欧米を回る計画をやめて帰国。インド人シェフからレシピを教えてもらい、「おいしくて新しい」という感動した味を再現したカレーを提供する。「食べた人の人生が変わるような料理の提供を目指す」という。

 スパイス以外の食材は国産のもの、野菜はできるだけ地元の採れたてを使い、精製された塩・砂糖などは使わずに、野菜をふんだんに使った「体に優しい料理」を用意する。約30種類のスパイスを使い分け、香りを楽しんでもらうよう、毎日作りたてを提供。料理の見た目も重視して、チキンカレーのライスは熊、魚のカレーは猫の形にし、盛り付けたカレーの燻製は客の前で行う。

 まずはカラオケ店「BISCUS(ビスカス)」のランチタイムに提供。同店の面積は約8坪で、カウンターとテーブル合わせて13席を用意する。

 メニューは、「熊カレー(バターチキンカレー)」(980円)、「猫さんカレー(サバビンダルー)」「とろとろチーズキーマ」(以上1,180円)、「1日分の野菜カレー」(1,680円)の4種類のカレーを用意。1/2日分の野菜トッピングや自家製「アイスチャイ」(以上320円)なども取りそろえる。

 千田さんは「自分のことを知っている人がいないこの街で、どこまで地元に根付くことができるか、チャレンジだと思っている。カレーを楽しむだけでなく、地域の方々の交流の場になれば」と話す。

 営業時間は10時~17時(日曜は22時まで)。休業日はインスタグラムで知らせる。

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