スタンディングバーと4000本が収納できるセラーを併設するワインショップ「A COTE (ア コテ)」(調布市仙川町1、TEL 03-6689-3119)が調布市仙川駅近くにオープンして、11月14日で1カ月がたった。
「A COTE (ア コテ)」店長の串田伊織さん(左)とスタッフでソムリエの松澤香奈さん(右)
隣接するワインバー「Le Sancerre(ル・サンセール)」の姉妹店としてオープンした同店。創業17年目を迎えたル・サンセールは、フランスワインのラインアップの豊富さから「フランスのワインや食文化の発信地」として、連日ワイン好きが訪れているという。ル・サンセールの創業当時、酒販店に勤務していた串田伊織さんは、その評判を聞いて客として通い始め、常連客になってワインの知識を蓄積し、ソムリエ資格も取得。数年前からオーナーと新業態の立ち上げを構想し、今回、隣接する同所でスタンディングバーを併設するワインショップの開業が実現した。
同店では、フランス産を中心にヨーロッパや他地域のワインも取りそろえ、2階には4000本収容できるウオークイン・ワインセラーを設置。自分たちで味を確かめた毎日飲みたいと思うワインから、特別な日の「GRAND VIN(グランヴァン)」まで、約2000本のワインを取りそろえる。
1階には壁面にカウンターを設け、スタンディングバーとしても営業。ワインのお供には、スタッフが選び抜いた日本産・スペイン産の生ハムやサラミなどを用意し、スライスしたてを提供する。チーズはヨーロッパ各地のチーズ専門店「LANMAS(ランマス)」(世田谷区)や、スタッフが「現地で味を確認して仕入れた」という「清里ミルクプラント」(山梨県)の商品を用意するなど、ストーリーがあり、スタッフがおいしいと思う食材を取りそろえる。
店舗面積は約8坪で、パリのカフェをイメージし、コルドンブルーと白でフランスの雰囲気に仕上げた。店名はフランス語で「隣」を意味し、ル・サンセールの隣で少しだけ形を変えたワインのアンテナショップを目指す。
串田さんは「ワインは皆で分かち合うもの。ワインのアンテナショップとしてイベントなども企画して、コミュニティーの拠点にもできれば」と話す。
営業時間は12時~21時。