米粉や米ぬかを使ったスイーツと自家製甘酒の店「米玄(マイクロ)カフェ」(調布市深大寺元町1、TEL 080-4112-6971)が12月16日、調布市「深大にぎわいの里」にオープンする。
「米玄(マイクロ)カフェ」店長の望月さん(左)とメニュー開発担当の古川咲織さん(右)
同市内のおむすびカフェ&ダイニング「micro-cafe(マイクロカフェ)」(深大寺東町2)の姉妹店としてオープンする同店。新潟出身の古川優孝さんが地元の米のおいしさを伝えたいと新潟産コシヒカリを使ったおむすびの移動販売からスタートし、毎日自家精米して炊き上げるおむすびや新潟の食材を使った料理などを取りそろえるカフェを2011(平成23)年に開いた。2017(平成29)年には同店内に新潟県の特産品を販売する「新潟のアンテナショップ」としても営業し、地域住民などが日常的に利用する地域に根付いた店となっている。
コロナ禍ではテイクアウト需要が増え、2021年にテイクアウト専門の店を「はなれ」として「深大にぎわいの里」にオープンしたが、コロナ禍が落ち着き、テイクアウト需要に変化を感じ、「はなれ」を休業。おむすびをはじめとした料理については、「改良を重ねて満足のいくメニューを提供することができるようになった」と感じていたが、オリジナルデザートについては未着手だったことから、「おむすび屋が作る米のスイーツのテイクアウト店」への業態変更を決めた。1年ほど前に商品開発を始め、「ようやく納得できるオリジナルスイーツができ上がった」という。
最初に開発したのは、新潟産コシヒカリの米粉と、精米で出る米ぬかを使い、「米の栄養が全てとれる」三角おむすびの形をしたスコーン(300円~)。プレーンのほか、新潟の天然塩を使った「藻塩」、新潟産黒豆を使った「黒豆きなこ」、新潟の特産品である香辛調味料かんずりを使った「かんずりチョコ」、越後みそを使った「味噌(みそ)クリームチーズ」などを用意。季節限定商品などの販売も予定しているという。
そのほか、砂糖を使わず甘酒で甘みを出すシュークリーム(300円~)、カヌレ(380円~)、米飯と米こうじで作る自家製甘酒(350円~)などを用意。「米のおいしさを伝えたい」と始めたが、小麦アレルギーの人やグルテンフリーを求めている人が多いことを知って「日本人にとっては米が一番」だと再認識したといい、「小麦粉を使わない米のスイーツ専門店」として営業する。オープン当日には数量限定で記念の詰め合わせを販売する予定で、ギフトボックスなども用意する。
古川さんは「これからも、米粉や米ぬかを使った新たなスイーツを開発してラインアップを増やしていきたい。将来的にはネット販売の拠点などにもできれば」と話す。
営業時間は9時~14時。日曜・水曜定休。