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調布の小学校でセパタクロー体験 銅メダリストの宙返りプレーに歓声も

セパタクローのアタックを披露する杭州アジア大会銅メダリストの市川遥太さん

セパタクローのアタックを披露する杭州アジア大会銅メダリストの市川遥太さん

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 「空中の格闘技」と呼ばれるセパタクローの体験授業が1月25日と29日、杭州アジア大会銅メダリストの日本代表候補選手らが講師を務め、市立第三小学校(調布市上石原2)と柏野小学校(深大寺南町1)で行われた。

市立第三小学校の体育館でセパタクローの授業を行う(左から)市川さん、濱田さん、笹本さん

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 セパタクローは、ネットを挟んで足や頭でボールを打ち合う東南アジア発祥の伝統スポーツ。「足のバレーボール」とも呼ばれ、ゲームは3人1組の3対3で行い、プラスチックのボールを相手コートに蹴り入れる。世界レベルのアタックスピードは時速140キロあるといい、アクロバチックなプレーが魅力とされるスポーツ。国内の競技人口は約2000人だが、アジア圏を中心に世界の競技人口は約5000万人ともいわれ、野球の競技人口約3000万人を超えている。

 体験授業は、日本代表候補選手の市川遥太さん、笹本将貴さん、濱田光次郎さんが講師を務めた。アタッカーの市川さんとサーバーの笹本さんがデモンストレーションすると、間近に宙返りを見た6年生児童から歓声が上がった。児童らは実際にボールを使ってリフティングやパスを体験した後、ネットを張ったコートでアタックやサーブにも挑戦。授業後は、市川さんが持参した銅メダルにも興味津々で、選手らを囲んで競技やメダルについて質問した。

 濱田さんは「セパタクローの面白さは難しいところ。簡単にできないからのめり込む。足でボールをさばくのでサッカー経験者は始めやすいが、ボールが小さく足の当てる場所が限られる。玉蹴りは難しいが、だからこそ練習してステップアップするのが楽しい。1、2年でそれらしくなり、3、4年でようやくセパタクローになってくる」と話す。

 「まずはセパタクローを知ってもらうために、若手選手が中心となって体験会を開いている。セパタクローの面白さを伝えて応援してもらえるように、また未来の日本代表を目指して子どもたちにセパタクローを始めてもらえればうれしい。2026年のアジア大会は名古屋で開催されるので盛り上げていきたい」とも。

 体験会希望者は「セパタクローに恋する会(通称=セパ恋)」のSNSから申し込む。

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