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調布でアート×人類学の作品展 「多摩川」テーマに人と自然の関わり描く

展示の様子 撮影:木暮伸也

展示の様子 撮影:木暮伸也

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 「多摩川」をテーマに人と自然の関わりを描く作品展「尾花賢一+石倉敏明 多摩川ジオントグラフィー」が現在、調布市文化会館たづくり(調布市小島2)1階展示室で開催されている。

展示の様子 撮影:木暮伸也

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 同展は、土地の伝承・歴史や風景、そこに暮らす人たちの営みなどを題材に制作しているアーティスト・尾花賢一さんと、芸術人類学者の石倉敏明さんによる「多摩川と人々の関わり」を描く作品展。「多摩川ジオントグラフィー」は2人が発案した造語で、「ジオ(geo)=その地」+「オントロジー(ontology)=哲学的存在論」+「グラフィー(graphy)=書法/画法」を組み合わせている。

 調布に暮らす人々にとって「多摩川」は、身近な憩いの場であり、映画や漫画など文化産業の母胎ともなってさまざまな歴史や文化が育まれてきた。2人は、資料調査やフィールドワークの手法で、自然・地理・歴史・民俗をはじめ、幅広い分野から対象地域を捉え、今ここに暮らす人々や、歴史に残らない小さな集団、個人の記憶をすくい取り、ドローリングや彫刻で表現する。

 同展のために1年に及ぶリサーチを行ったほか、市民への取材を経て、「多摩川」とそこから発生した人々の日常の営みや風景の変化に注目。川の視点から調布の人と自然の関わりを見つめ、新たな物語を描き出す。

 期間中、たづくり館内の1階エレベーターホールを「多摩川ジオントグラフィー」仕様にラッピングし、4階調布市立中央図書館では、2人がリサーチで実際に使った資料のほか、「多摩川」「人類学」「アート」について、より深く知ることができる資料を展示する。展示資料は貸し出し可能。

 展覧会の開催時間は10時~18時。4月21日まで。

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