地域の人々のつながりの場を目指すカフェ「となりのと commons kitchen(コモンズ・キッチン)」(調布市国領町4、TEL 070-6669-1010)が調布市国領駅近くにオープンして、5月22日で1カ月がたった。
カフェ「となりのと commons kitchen」の中山昭子さん(右)とスタッフの皆さん
調布市と三鷹市を中心に人と人とのつながりをデザインすることで社会課題を解決し、よりよい未来を残すことを目指す一般社団法人「グッド・コモンズ」が手がける同店。2022年に団体を設立し、「調布ストリートパーク」や月1回の「コミュニティー居酒屋」などのイベントを主催してきた。4月から、調布市内の農業公園の運営管理も担う。団体設立当初から、地域の人々が気軽に立ち寄り、つながりを生む常設の場を持つことを構想し、今回、カフェ業態を選び同店を開いた。
提供する料理は「子どもたちに安心して食べてもらえること」を大切にし、ほとんどのメニューをオリジナルのレシピで手作りする。「ふっくらにぎりたておにぎり」(177円~)は、地元の「小泉米店」から仕入れる富山県産自然乾燥・特別栽培米を使い、野菜の一部は自分たちで育てる三鷹の畑の無農薬のものを使うなど、できるだけ地域との関わりのある安心な食材を使う。スイーツには、近隣の手作り豆腐の店「おもむろ」のおからをたくさん使ったヘルシーなオリジナルレシピの「おからマフィン」(373円~)を用意する。
店舗面積は約10坪で、テーブル8席とカウンター2席を用意し、晴れの日には店の外にもテーブルを設置する。子どもから大人までたくさんの人がDIYで関わり、木材を多用したぬくもりのある内装に仕上げた。
メニューはほかに、カレーとスパイス教室「クータスタ」(三鷹市)店主考案の「カティ・ロール」(550円)や米粉を使った「キャロットケーキ」(610円)などのフードのほか、近隣のコーヒー豆専門店「豆工房 コーヒーロースト 調布深大寺店」で焙煎(ばいせん)したオリジナルブレンドの豆をサイホンでいれるコーヒー(550円)、グリーンルイボスティー(440円)、子ども用のリンゴジュース(110円~)などを取りそろえる。
スタッフの中山昭子さんは「お客さんと店員の垣根を越えた『地域のおとなりさん』のような店を目指している。約束しなくても来れば誰かしら話し相手がいる場所となり、国領の街が顔見知りの多い地域になれば」と話す。
営業時間は11時~18時。土曜・日曜・祝日定休。