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調布に規格外トマトの冷凍食品自販機 NTTグループが食品ロス削減目指し

NTTアグリテクノロジーの規格外トマトを使った冷凍食品の自動販売機

NTTアグリテクノロジーの規格外トマトを使った冷凍食品の自動販売機

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 NTTアグリテクノロジー(新宿区)が自社農場で栽培する規格外トマトを使った冷凍食品2種の販売が5月16日、NTT中央研修センター(調布市入間町1)正門横の自動販売機で再開された。

NTTアグリテクノロジーの規格外トマトを使った冷凍食品 「トマトのチーズ焼きを乗せた ミートソースのもちもちパスタ」

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 NTTグループ初の農業専業会社として、農業を起点とした循環型のまちづくりに貢献することを目指す同社。通信技術の強みを生かし、ローカル5Gを使った栽培管理システム開発や、スマートグラス・4Kカメラを活用した遠隔援農指導などを全国規模で提供している。農業生産法人としても登録し、2020年にはNTT中央研修センター内にある最先端ICT技術を活用した自社農場でトマトの生産を始めた。

 収穫したトマトはJAへの出荷や同市内の若葉小学校の給食に提供。同校の児童には自社農場を見学してもらうなど、農業への理解を深めてもらう食育活動も実施する。さらに給食などの食べ残しを回収して自社農場横に設置した小型のバイオマスプラントでエネルギーに変えて農場の電力として活用し、食の循環型サイクルを実現している。

 栽培するトマトの中には、味や品質に問題はないが、形状や傷などの理由で規格外となるものがあり、それらの廃棄削減を目指して規格外トマトを使った商品の開発を進めてきた。開発に当たっては、生産者の顔が見える国産食材を使用し管理栄養士が監修する商品を開発しているファンデリー(北区)とコラボレーションし、食材の鮮度が保たれ、長期保存が可能な冷凍食品を開発した。

 自社農場で栽培するのは大玉のトマト。これまで冷凍食品に使われる機会は少なかったが、その特徴を生かし食感と味をダイレクトに味わってもらう輪切りトマトを使ったメニュー「ミートソースのもちもちパスタ」と、輪切りに使えない部分を余すことなくピューレ状にして使う「鶏のトマト煮込み」(以上598円)の2種類を用意した。今年3月、NTT中央研修センター正門横に新たに自動販売機を設置して販売を始めたところ好評で完売。今回の販売再開は約1カ月ぶりとなる。

 同社デジタルファーミング統括本部の内野万里さんは「この取り組みを多くの人に知ってもらい、地域とともに持続可能な活動となって、規格外野菜を利用することや、『規格外』という概念の払拭につながれば」と期待を込める。

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