東京ミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で現在、「日本人ブラジル移住100周年記念展『ブラジル建築遺伝子の融合・再構築』」が開催されている。
同展は、ブラジルで活躍する建築家のフランシスコ・デ・パイバ・ファヌッチさんとマルセロ・カルバーリョ・フェハスさんが1979年に設立した建築設計会社「ブラジル・アルキテトゥーラ」を紹介する日本初の展覧会。
同社はサンパウロを拠点に、都市計画や公共施設、個人住宅や家具のデザインまで幅広く手がけている。主な作品として、サント・アンドレ・セーザ庭園やISA研究所、ポリティアーマ・シアターやビラ・イザベラなどブラジル国内だけでなく、フィンランドやドイツなどでも活動。サンパウロ国際建築ビエンナーレ優秀賞など多数受賞歴がある。
同展は1924年に日本移民により建てられた精米工場の再生計画「KKKK」や「ロダン美術館バイーヤ」、「パンの博物館-コロニェーゼ製粉所」の3プロジェクトの図面、模型、ドローイング、写真、タペストリーを展示。同社の原点を表すマンチケイラ山脈にある田舎建築の写真に始まり、代表的なプロジェクトを通じてブラジル建築遺伝子を紹介している。また、同社が1982年に設立した家具の設計から製作まで手がける「バラウーナ工房」のいす18点も展示している。
開館時間は、平日=11時~18時30分、土曜・日曜・祝日=10時~18時30分(入館は18時まで)。火曜・水曜休館。入館料は、一般=500円、大学・高校生=400円、以下無料。12月28日まで。