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調布・せんがわ劇場で演劇コンクール 5劇団が上演競う

第14回せんがわ劇場演劇コンクール参加団体・審査員たち ©青二才晃

第14回せんがわ劇場演劇コンクール参加団体・審査員たち ©青二才晃

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 「第15回せんがわ劇場演劇コンクール」が5月24日・25日、せんがわ劇場(調布市仙川町1、 TEL 03-3300-0611)で開催される。

第14回せんがわ劇場演劇コンクールでグランプリ・グランプリ・オーディエンス賞に輝いた「バストリオ」 ©青二才晃

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 今年で15回目を迎える同コンクールは、舞台芸術活動をしている劇団やグループを支援し、地域で応援することを目的に2010(平成22)年から開催。単に優劣を競うものではなく、舞台芸術活動者の育成支援の出発点として行い、コンクール終了後も劇団と交流しながら育成支援につなげていくことを目指している。現在、せんがわ劇場のアーティストグループ「DEL」にはコンクール出身者が多数参加し、市内のアウトリーチや劇場主催の演劇公演などで活躍している。

 当日は、1次・2次予選を通過した5団体が30~40分の短編作品を上演し、競い合う。24日は「よた」「老若男女未来学園」「7度」、25日は「劇団不労社」「お寿司(すし)」が上演する。

 審査は、演出家の生田みゆきさん、俳優の松尾貴史さん、劇作家・演出家・俳優の山田由梨さん、演劇ジャーナリストの徳永京子さん、演出家でせんがわ劇場芸術監督の小笠原響さんが務める専門審査員のほか、調布市民を中心に広く一般から募った公募審査員、全公演を鑑賞した観客が行う。専門審査員が選出する「グランプリ」と、公募審査員と全ステージを観覧した観劇者の投票による「オーディエンス賞」を受賞した各1団体には、同劇場ホールの無料使用権を贈呈。使用権は、グランプリ=1週間分、オーディエンス賞=3日間分。そのほか、個人賞として劇作家賞・演出家賞・俳優賞も用意する。

 同コンクールは作品を語る言葉を重視しており、表彰式では専門審査員全員が全団体の講評を行うほか、出場団体、専門審査員、公募審査員が膝を突き合わせて解釈や感想、異論反論などを交わす「アフターディスカッション」(非公開)や、今回から始まる「調布U18劇評家」などの企画がある。観覧チケットはほぼ完売しているが、表彰式はユーチューブで無料ライブ配信する。

 同劇場の安部晴夏さんは「若手の登竜門としてせんがわ劇場演劇コンクールは名が広く知られてきており、現在演劇業界で活躍の場を大きく広げる団体を数多く輩出している。全ての出場団体に共通しているのは演劇という表現ジャンルに全身全霊で向き合っていること。お客さまにも、演劇の既存の枠にとらわれない、型破りで新鮮なオリジナル作品を期待している方が多い。チラシのコピー『未来をつくる 今を観(み)る』を、まさに体現するような企画なので、大きく挑戦する緊張感と高揚感を出場団体と共有しながら鑑賞していただけたら」と話す。

 上演は、24日=13時30分~、22日=11時30分~。表彰式は25日15時30分~。

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