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西調布にセルフ式無人カフェ「モクリカフェ」 シェアキッチンも提供へ

モクリカフェ入口からテーブル席

モクリカフェ入口からテーブル席

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 入店から退店までセルフサービスの無人カフェ「モクリカフェ」(調布市上石原1)が6月14日、西調布駅近くの旧甲州街道沿いにオープンした。

モクリカフェ外観

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 店主の箕輪喜朗さんは調布市出身。IT企業で数年間勤務した後、親族が経営する清掃会社に入社した。近隣に、会員登録不要で短時間利用ができるような気軽に使えるコワーキングスペースが少ないことに着目し、同カフェを開店。人件費を抑え、気軽に立ち寄れる環境づくりのため、都内では珍しいセルフ形式での営業スタイルを採用した。

 同店は、入店から退店までセルフサービス。利用客は入り口で「カフェ利用券」を購入して、選んだ座席に提示し、4時間まで滞在可能。退店時は、食器類などを返却口に戻し、机をアルコールで清掃する。店内には、コーヒー、マキアート、カプチーノなど10種のドリンクを選べるエスプレッソマシンと、ジュース・お茶のドリンクサーバーを備える。オリジナルのクリームソーダ作りを楽しめるよう、アイスクリームやサクランボも別途販売。飲食物の持ち込みは原則禁止だが、別途料金を支払うことで持ち込み利用も可能。

 店舗面積は約11坪(客席が約7坪、シェアキッチンが約3坪)で、カウンター5席、テーブル席6席、屋外席4席を用意。Wi-Fi環境や電源を備え、仕事や勉強ができる環境を整える。会話の制限はなく、小規模なミーティングでの利用も想定する。

 店内に併設するシェアキッチンは、近日中に稼働開始予定。一般がマルシェなどで販売するスイーツを調理できるよう、菓子製造業許可を取得した。将来は、キッチンで作ったものをカフェで提供したり、キッチン利用者同士の交流の場としたりすることも視野に入れる。

 箕輪さんは「店名の『モクリカフェ』は『黙々と集中できる場所』であると同時に、新しいアイデアや価値を『クリエートできる場所』という意味を込めて名付けた。作業や勉強だけでなく、自由でクリエーティブな時間を楽しんでもらえれば。無人カフェ運営には、利用する人の善意や理解が必要。皆さんで新しい店を調布のサードプレイスに育てていただければ」と話す。

 営業時間は6時~21時。カフェ利用券(4時間利用)は600円。

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