調布市立石原小学校(調布市富士見町1)で3月17日、宇宙を旅したカボチャ2世の種まきが行われた。
この種は、昨年4月に宇宙飛行士・山崎直子さんとともに宇宙を旅したカボチャの種から果実を実らせ採種した1万5,000粒のうちの3粒。山崎さんの出身地である千葉県松戸市が53年ぶりに復活させた和カボチャ「松戸白」という品種で、山崎さんが搭乗したスペースシャトルディスカバリー号にちなみ「ディスカぼちゃん」という愛称で呼ばれる。
同校は、子どもに夢を持ってほしいという思いから「ディスカぼちゃん」栽培募集に申し込み、今年2月に山崎さんのサイン付き証明書の写しとともに送られてきた。
種まきは市内の「畑づくりボランティアの会」の植戸弘さん、玉谷宗大さん、篠宮公俊さんの協力により、同校敷地内の「ふれあい農園」で行われた。同会は5年前から同校の生ゴミを堆肥にして6年生のヒョウタン作りに利用する活動を行っている。「今回お手伝いした『ディスカぼちゃん』がすくすく成長して、おいしいカボチャが実るとうれしい」と植戸さん。
当初は児童たちも種まきに参加する予定だったが、東日本大震災によるさまざまな影響を考慮して川島隆宏学校長が代表して行った。川島学校長は「宇宙を旅したカボチャのように、児童たちにも大きな夢を持ってほしい」と願いを込めた。内藤幸子副校長は「新学期になったら、児童が中心になって育てていく予定」だという。