調布・味の素スタジアム(調布市西町)西側の「スタジアム通り」で季節外れの桜が開花し、道行く人々を驚かせている。
甲州街道から武蔵野の森公園まで約1.6キロにわたって、両側に約300本の桜が植えられており、毎年桜の時季には通行人の目を楽しませている。ところが、今年は8月から9月にかけて桜の木に「アメリカシロヒトリ」の幼虫が大量発生し、葉を食べ尽くしてしまうため市役所が駆除。その後9月21日の台風でさらに葉を落とした。台風が去った直後には平年を下回る気温が続き、10月に入ると逆に平年を上回る気温が続いた。害虫や台風による落ち葉と気温の変化により、秋の開花となった。
現在、花が咲いているのは十数本で、一輪のみの桜もある。葉が残っている桜は開花していない。
同通りにある、京王線地下化工事資材置き場の警備員、三浦さんは「4年間この通りで働いているが、この時期に桜の花を見るのは初めてで驚いている。ただ、毛虫が大量に発生した時は自転車で走ると転びそうなほどだったので、来年は早めに予防をしてもらえれば」と話す。