プレスリリース

「~「働きたい」を応援したい~「障害者の就労」座談会」オンラインセミナーを開催<2月22日実施レポート>

リリース発行企業:ぜんち共済株式会社

情報提供:




障害者向けの保険を取り扱う専門保険会社、ぜんち共済株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:榎本重秋)は、2月22日(土)に雇用側企業、支援者、特別支援学校の実務者に登壇いただき、『~「働きたい」を応援したい~「障害者の就労」座談会』と題しオンラインセミナーを開催しました。当日の様子をレポートします。
▼開催背景
2024年4月に民間事業主における障害者雇用率が2.5%へ引き上げられ、2026年7月には2.7%に引き上げられます。
法定雇用率の引き上げとともに、働く障害者は年々増加し、およそ67.7万人(2024年度)と過去最高を更新しています。
今回、障害者の就労について、雇用側企業・支援者・特別支援学校の実務者をお招きし、それぞれの立場から座談会形式で意見交換を行い、多様な視点から障害者雇用について考える場を設けました。

▼開催概要
日時  :2025年2月22日(土)10:00~11:45
参加費 :無料
視聴方法:YouTubeライブ
登壇者 :株式会社東急百貨店 
人事部障害者雇用推進 シニアアドバイザー 松田 成広氏
NPO法人わかくさ福祉会 理事長
障害者就業・生活支援センターTALANT センター長 野路 和之氏
東京都立練馬特別支援学校 進路指導部 進路専任
一般社団法人日本FIDバスケットボール連盟 理事 氣田 陽介氏
申込者数:625名






質問:障害者雇用の今後の方向性、在り方、雇用情勢や産業構造が劇的に変化していくなか、法定雇用率のみ上昇する一方で数合わせに傾いていないでしょうか?

松田氏:確かに障害者雇用をきちんとやりましょうという企業はあります。また、量より質ということも言われており良い方向性である。ただ、気をつけなければいけないのは2026年も法定雇用率が0.2%上昇する中で企業は履歴書もそこそこに、入口は簡単だったが中に入ってえらいことになり2か月,3か月で辞めてしまい定着がなかなかできない。だから支援機関や学校の先生との連携をしないといけないと感じる。

野路氏:人口減少の我が国のことを考えると、例えばOECD加盟国38か国のうち労働生産性が日本は31位と低い中で、雇用率ファーストで雇用率ビジネスをはじめ企業は戦力化よりコストとして見ている傾向が強い。2024年4月障害者雇用促進法が改正され雇用側の質を求められ、支援側(就労系福祉サービス)に関しても厚生労働省は質を求めている。一方、生活困窮や障害受容等の就労困難な方の雇用ニーズが高まっており、完全に売り手市場の中で、送り出す学校側、支援側、そして採用する企業が対応できるか。雇用率がさらにアップし続ける中、質の担保にむけて、大きな変わり目に入ってきていると感じている。

氣田氏:特例子会社からの問い合わせが増えている中で、働く環境を気にしながら生徒の要望、希望を聞きつつ進路担当者が提案している。
5年、10年先の生活をイメージしながら企業とは向き合っていきたい。


質問:大手企業が多い東京では障害者雇用が増えているかもしれませんが、地方では障害者雇用が非常に少ない気がします。ハローワークで探してみましたが数が少なく、職種も清掃がほとんどでした。地方では一般就労を目指すのは難しいでしょうか?

野路氏:確かに東京は多いですね。2023年6月1日の調査で法定雇用率を実雇用率が超えた。11 人に1人が東京在住、会社は5社に1社が東京。障害者雇用の全国実人数は67万人、うち東京は26万人。人口比であれば東京は本来6~7万人雇用でよいところ4倍以上の障害者雇用をしている現状です。一方で、地方は確かに進んでないところもありますので障害者雇用に取り組んでいない中小企業があるならば、時間はかかりますがハローワークや私のところのような障害者就業・生活支援センターに依頼し職場開拓してもらうなど相談してみてもいいと思います。


質問:最近は支援級でも進路が豊富になり皆さん支援校ではなく私立や専修学校を考えています。そういうところに行くと支援校のサポートから外れるわけですが、どのようになるのでしょうか。自治体の就労支援を使うという親御さんも聞きますがどうでしょうか?

氣田氏:最終的には、社会に出ていく上でその準備としてどこを選ぶかが大切だと思う。特別支援学校の場合、高校卒業という学歴にはなりません。学歴がほしくて高等学校に進まれる方もいますが、学歴を取ってどうしたいのかある程度のプランを持って進まれたほうがよい。
野路氏:大学にはグレーゾーンを含めると1割ほどいる。本人の適正にあったところを選択してほしいが、ほとんどが卒後はクローズで就職。上手くいかず、精神疾患を発症し我々のところに相談にくる人が多いです。

▼参加者の声
・就労に向けての現実的な話が聞けて、とても参考になりました。3人の立場が違う方々の話も具体的に話してくださったので今後に役立つと思いました。
・障害者就労についての相談先や心構え、親にできることなどいろいろ大変参考になりました。子供が成人になり親も年をとって時間ばかりが過ぎていくので焦ってしまうが、本人の働く気持ちが一番大事であるという事を改めて考えさせられました。もっと話を聞いてみたいのでまた機会がありましたら宜しくお願いします。ありがとうございました。
・学歴や収入に拘らず、本人の適性や希望に合った進路選択が大事だと思いました。
ぜんち共済が目指すもの
今後もオンラインセミナー等の情報提供を通じて関係者、社会の皆様の理解を深め、誰にも優しい社会の創造を目指してまいります。
ぜんち共済ホームページ
https://www.z-kyosai.com/
【会社概要】
社 名 :ぜんち共済株式会社 
所在地 :東京都千代田九段北3-2-5九段北325ビル4階
代表者 :代表取締役社長 榎本 重秋
事業内容:少額短期保険業(関東財務局長(少額短期保険)第14号)
URL  :https://www.z-kyosai.com/

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