
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)の代表を務める俳優・別所哲也は5月15日(木)、東京都庁にて小池百合子都知事を表敬訪問しました。 本年でインターナショナル部門は27年目、東京都と共催しているアジア・ジャパン部門は22年目を迎える本映画祭。「creative active generative」という今回の開催テーマを踏まえ、小池都知事は「長年にわたる継続の力により、これまで多くの優れた作品が 生まれ、監督をはじめとするクリエイターの皆さんが才能を発揮する舞台として成長してきたことに、心から敬意を表します。本フェスティバ ルは、アジア最大級の国際短編映画祭です。ショートフィルムを通じて、多くの人々に喜びや感動を届けるとともに、人と人との心のつながりを深めていると感じています。最近では、AIとクリエイターの協業による作品づくりも注目されており、新たな表現の可能性が広がって います。こうした動きも含めて、今年のフェスティバルを通じて、より多くの方々にショートフィルムの魅力を楽しんでいただければと願ってい ます。」とショートフィルムが持つ力や映画祭開催の想いを語りました。
表敬訪問では、多彩な「東京」の魅力を発信するためにSSFF & ASIAと東京都が連携し、「東京」をテーマにしたショートフィルムを 世界から公募する「Cinematic Tokyo部門」の優秀作品を小池都知事から発表。本年は全世界から197本の応募があり、5作品が最終選考に残りました。優秀賞(都知事賞)に選ばれたのは、イタリア人監督ミケーレ・モッツォ(Michele Motzo)氏が東京 を舞台に7つの短い物語で構成したファンタジックかつ哲学的なメッセージをも感じさせる『GAIJIN』。 別所は「東京を見守る天の声が、東京に住まう7人の外人の心を映し出すストーリーです。」と作品の概要を紹介し、「“外人”という言葉が日本にあることへの気付き、外国の方々から見た東京を映し出す姿、それが非常に美しい映像美で映し出されており、次にどういう シーンが来るのかの期待感などが評価されたポイントです。」と大絶賛。
小池都知事は「Cinematic Tokyo部門は、共催者として東京都も力を入れています。この部門は、洗練された都市環境や、江戸 から続く歴史や文化など、東京のエネルギーそのものを多彩に表現してくださっています。国内外のクリエイターが東京の魅力を広く世界 に発信してくれていることは、誠にありがたいと思っております。おめでとうございます。」と笑顔でコメントしました。 また、受賞のニュースを聞いた監督からは早速、「この映画の心臓部であるこの街で賞をいただけたことは、驚きと共に深く感動していま す」と驚きと喜び、感謝のコメントが届き、別所が読み上げました。
さらに、東京都と本映画祭による8回目となる映画製作プロジェクトも紹介。2022年より始まった「サステナブル・リカバリー プロジェク ト※1」の3作品目であり、昨年、ライブアクション部門ジャパンカテゴリーにノミネート経歴のある増田 彩来(ますだ さら)監督を迎え、細 田 佳央太(ほそだ かなた)さんや井之脇 海(いのわき かい)さん、アメリカ人俳優のB.T.さん他、カメオ出演として小西 真奈美さんや 井浦 新さんなど豪華なキャストも登場する『日の出を知らない街』の完成が発表されました。東京の都心部で仕事中心の生活を送る 主人公が友達の誘いで奥多摩に出かけ、人々や自然豊かな風景に触れあうことでささやかな気づきと変化を与える物語。東京都が推進するサステナブル・リカバリーについて美しい映像美と繊細な描写で表現しています。
本日、この表敬訪問にて予告編を初披露。上映後に小池都知事は、「まさに、サステナブル・リカバリー プロジェクト※1の名にふさわしい、ゆったりとした感じが繊細な形で描き出されており、大変期待をしております。東京の自然の魅力を感じられる奥多摩をPRできるの は東京都としても嬉しく思います。ナチュラルな舞台で、ナチュラルな映画を作っていただいて、とてもありがたいですし、ぜひみなさんにもご覧いただき、東京の自然の魅力を感じていただけたらと思います。」と称賛しました。 『日の出を知らない街』は映画祭YouTubeにて本日より公開、シネマチック東京部門優秀賞受賞『GAIJIN』は5/28-6/11までオ ンライングランドシアターで配信、6/10 WITH HARAJUKU HALLで上映いたします。
表敬訪問後に別所は、今年の4,592応募作品の内275本がAIと連携して制作された作品だったことに触れ、「AIは脅威ではなく、 私たちが生み出したテクノロジー。正しく向き合えば、クリエイターの相棒として、表現の可能性をさらに広げてくれる存在だと思います。こ の先、AIと人が共創することで、より多様で深い物語が生まれるのではないか。」と、今後の期待を寄せました。 本日発表された本部門の優秀賞作品『GAIJIN』は、6月11日(水)に行われるアワードセレモニーにて都知事賞が授与されます。
※1:明るい未来を切り拓き、豊かな地球を次代へ引き継ぐべく、環境、経済、文化、スポーツ、人権、人々や企業の意識・行動様式など、社会全体に係る様々な側面で人々の持続可能な生活の実現を目指ざす取り組み。
2016年に設立された「Cinematic Tokyo」部門は、多彩な「東京」の魅力を国内外に発信するショートフィルムを全世界から募集。 今年は全世界から197本集まり、最終選考に5作品が選ばれ、本日小池都知事により優秀賞の『ガイジン』が発表されました。 本作品は5/28-6/11までオンライングランドシアターで配信、6/10 WITH HARAJUKU HALLで上映いたします。
『ガイジン』
監督:Michele Motzo(ミケーレ・モッツォ) 日本/ 0:18:30 / エクスペリメンタル / 2025
本作は、東京を舞台にした7つの短い物語で構成されている。 断片的でシュールかつ哲学的な語りが作品を導き、 物語が次々と切り替わる。 その間もずっと、巨大な頭が夜空に浮かび、人間とは何かを考え続けている。
作品紹介ページ :
https://www.shortshorts.org/2025/program/tokyo/gaijin/
Michele Motzo監督より喜びのコメントが到着!

心からの感謝と深い感動を込めて、このような栄誉をいただいたことに感謝申し上げます。 この賞は、私の作品だけでなく、『GAIJIN』にインスピレーションを与えたすべての人間的 、詩的、そして目に見えない断片にも光を当ててくださるものです。この映画の心臓部で あるこの街で賞をいただけたことは、驚きと共に深く感動しています。私とチーム全員を代表して、私たちの歩む視線をこんなにも温かく受け入れてくださったことに、心より感謝いたします。
<プロフィール>
1991年生まれのイタリアの映画監督であり映像編集者。哲学を学んだ後ミラノへ移り、 ビジュアルコミュニケーションの分野でキャリアを築く。彼の個人プロジェクトは、シュールで詩 的な美学を探求し、ビジュアルストーリーテリングと感情の深みを融合させている。
2022年から始動した「サステナブル・リカバリープロジェクト」の3作品目となる、『日の出を知らない街』が完成いたしました。本作品は 本作品は、増田彩来(ますだ さら)監督を迎え、細田 佳央太(ほそだ かなた)さんや井之脇 海(いのわき かい)さん、アメリカ 人俳優のB.T.さん他、カメオ出演いただいた小西真奈美さんや井浦新さんらが出演し、東京都が推進するサステナブル・リカバリーに ついて美しい映像美と繊細な描写で表現されております。 本編は、本日よりYouTubeにて公開、メイキング映像は6月11日(水)より公開となります。
『日の出を知らない街』
脚本・監督:増田彩来 キャスト:細田 佳央太 井之脇 海 ビー・ティー 他 日本 / 19:16 / ドラマ / 2025
東京の都心部で生活を送る直哉は、仕事中心の生活で、ルーティンをこなす日々を 送っていた。 大学時代から好きだった旅も、もう長らくしていない。 そんなある日、大学の先輩である将吾から電話があり、奥多摩に出かけようと誘われる。 唐突な誘いに戸惑いながらも奥多摩に出向いた直哉は、将吾からアメリカ人の 旅人・ジャクソンを紹介される。 都内とは思えない程に自然豊かな地を旅する3人は、あたたかな人々と出会い、 奥多摩の自然を満喫する。唐突に始まった非日常が、直哉にささやかな気づきと 変化を与えたのだった。彼の目に映る景色が、優しく輝き始める。
作品紹介ページ:https://shortshorts.org/tokyo_project/sustainable_recovery/
本編および予告編、音声ガイド版: 同上サイト上にエンベッド
https://www.youtube.com/watch?v=zRDiiUZwH4s
メイキング映像は6月11日公開予定
<『日の出を知らない街』 監督・キャスト>

監督:増田彩来東京生まれ。16歳から写真家として活動を開始。 映像作家としても活動し、ミュージックビデオの監督やカメラマンを務めるなど、活動の幅を広げている。 短編映画『カフネの祈り』が、SHORT SHORT FILM FESTIVAL&ASIA 2024年 ジャパンカテゴリー オーディエンスアワードを受賞。

キャスト:細田佳央太4歳から活動を始める。以降、ドラマや映画で活躍。2019年に、1000人越えの応募者の中から抜擢さ れ、石井裕也監督作・映画『町田くんの世界』にて主演を務めた。その後、映画『花束みたいな恋をした 』『子供はわかってあげない』、ドラマ「ドラゴン桜」(TBS)、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」 (NTV)などに出演。2023年、NHK大河ドラマ「どうする家康」にて徳川家康の嫡男・徳川信康を 演じ話題を呼んだ。2024年は、ドラマ「95」(TX)、火ドラ★イレブン「あの子の子ども」(KTV)に 出演、Disney+にて配信されている「七夕の国」で主演を務めた。現在、Netflix映画『新幹線大爆破 』、NHK連続テレビ小説「あんぱん」に出演中。

キャスト:井之脇海1995年生まれ。神奈川県出身。‘08年、『トウキョウソナタ』(黒沢清監督)で第82回キネマ旬報ベ スト・テン新人男優賞ほか複数の賞を受賞。’18年、監督・脚本・主演を務めた『3Words 言葉のいら ない愛』がカンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナー部門に入選。近年の主な出演映画に『護られなかっ た者たちへ』(21/瀬々敬久監督)、『ONODA 一万夜を越えて』(21/アルチュール・アラリ監督) 、『ミュジコフィリア』(21/谷口正晃監督)、『猫は逃げた』(22/今泉力哉監督)、『とんび』(22 /瀬々敬久監督)、『犬も食わねどチャーリーは笑う』(22/市井昌秀監督)、『almost people』 (23/加藤拓人監督)、『バジーノイズ』(24/風間太樹監督)、主演映画『ピアニストを待ちなが ら』(24/七里圭監督)などがある。テレビ東京 2025年1月クール 水ドラ25「晩餐ブルース」でW主 演を努め、現在放送のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」にも出演中。

キャスト:ビー・ティー1985年生まれ。「科捜研の女」(S17E06)で俳優デビュー。 主な出演作にTBS日曜劇場・Netflix「VIVANT」(福沢克雄監督)、映画・テレビドラマ「ブラック校 則」(菅原伸太郎)、テレビドラマ「映像研には手を出すな!」(英勉)、映画「ゆとりですがなにか INTERNATIONAL」(水田伸生)、大河ドラマ「どうする家康!?」(13話)、NHKワールド「 Journeys in Japan」などがある。 近年には映画「グランメゾンパリ」(塚原あゆ子)、舞台「ちはやぶる神の国・異聞本能寺の変」(草部文 子)、などへも出演している。

キャスト:鈴木唯 2013年生まれ、埼玉県出身。 『ふれる』(24/高田恭輔監督)で映画初出演にして初主演を果たし、期待の演技派俳優として注目 を集める。 主な出演作に、短編映画『ここで吸っちゃダメ!』(24/山口景伍監督)、『3月11日』(24/遠藤百 華監督)、『少年と犬』(25/瀬々敬久監督)などがある。 公開待機作に、オーディションで主演を射止めた映画『ルノワール』(25年6月20日公開/早川千絵監 督)がある。

キャスト:塚尾桜雅2015年4月8日生まれ、宮城県出身。 1歳から芸能活動を開始。 『ラーゲリより愛を込めて』(22/瀬々敬久監督)で映画初出演。終戦直後の闇市を描いた『ほかげ』 (23/塚本晋也監督)では戦争孤児役を演じ、『2023年 第97回キネマ旬報ベスト・テン』新人男優賞 を史上最年少で受賞。2025年秋公開予定の『男神』(井上雅貴監督)では主人公の息子・和田守 役を好演している。他ドラマ・CMなど幅広く活躍している。

キャスト:小西真奈美1978年10月27日生まれ つかこうへい演出の舞台でデビュー後、映画「阿弥陀堂だより」で第26回日本アカデミー賞新人俳優 賞などを受賞。映画「のんちゃんのり弁」で多数の主演女優賞を受賞。俳優として幅広い役柄を演じ ている。 近年ではハニーセラピストとして、また、森林浴ファシリテーターとして、多くの女性に本物の美と健康を 提案する活動も行っている。

キャスト:井浦新1974年生まれ。98年に是枝裕和の監督作「ワンダフルライフ」で 映画初主演。以降映画を中心にドラマ、ナレーションなど幅広く活動。また映画館を応援する「MINI THEATER PARK」、アパレルブランド〈ELNEST CREATIVEACTIVITY〉ディレクター、サステナブ ル・コスメブランド〈Kruhi〉のファウンダーを務めるなど、その活動は多岐にわたる。
【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025 概要】
■映画祭代表:別所 哲也
■開催期間: 4月24日(木)~6月30日(月)オンライングランドシアター
※期間により配信プログラムが異なります。
5月28日(水)オープニングセレモニーTAKANAWA GATEWAY CITY
5月29日(木)~6月1日(日)TAKANAWA GATEWAY CITY
6月3日(火)、4日(水)赤坂インターシティコンファレンス
6月6日(金)~10日(火)WITH HARAJUKU
6月6日(金)~8日(日)LIFORK HARAJUKU
6月11日(水)アワードセレモニーLINE CUBE SHIBUYA
■チケット:
<オンライングランドシアター>
オンライングランドシアター鑑賞パスポート2,500円(日本国内)/ 15米ドル(日本国外)
https://app.lifelogbox.com/shortshortsonlinegrandtheater
<東京会場>
・プログラム券(前売り) 一般1,500円、学生、シニア、障がい者割引1,200円 未就学児(小学生未満) 無料
・プログラム券(当日券)一般1,800円、学生、シニア、障がい者割引1,500円 未就学児(小学生未満) 無料
・パスポート 購入ページURL
https://ssff2025passport.peatix.com
※表参道ヒルズスペースオー、WITH HARAJUKU HALL 対象 一般7,000円 学生、障がい者割引5,500円
■一般からのお問い合わせ先:info@shortshorts.org
■オフィシャルサイト:
https://www.shortshorts.org/2025
■主催:ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会
※各イベントゲストは変更になる可能性がございます。
【ショートショート フィルムフェスティバル & アジア】

米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を、新しい映像ジャンルとして日本に紹介し たいとの想いから1999年にアメリカン・ショート・ショートフィルムフェスティバル創立。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバ ル(SSFF)」とし、2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定されました。 また同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、同年に「ショートショート フィルムフェスティバル アジ ア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生し、現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭を開催しています。
2018年に映画祭が20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」とな りました。 2019年1月には、20周年の記念イベントとして「ショートショートフィルムフェスティバル in ハリウッド」が行われ、また、2019年の 映画祭より、ライブアクション部門(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパンの各カテゴリー)およびノンフィクション部門の各優 秀賞4作品が、2022年からはアニメーション部門の優秀賞を含む5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる権 利を獲得しました。SSFF & ASIAは映画祭を通じて引き続き、若きクリエイターを応援してまいります。
【公式ウェブサイト】
https://www.shortshorts.org