プレスリリース

鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況について(2024年度/大手民鉄16社)

リリース発行企業:一般社団法人 日本民営鉄道協会

情報提供:


                        年度別発生件数

一般社団法人日本民営鉄道協会(事務局:東京都千代田区、会長:原田一之)では、大手民鉄16社(東武、西武、京成、京王、小田急、東急、京急、東京メトロ、相鉄、名鉄、近鉄、南海、京阪、阪急、阪神、西鉄)における2024年度(2024年4月~2025年3月)に発生した駅係員や乗務員等の鉄道係員に対する暴力行為の件数について集計を行ったところ、暴力行為の発生件数は139件(上期78件、下期61件)と、昨年度と比べて5件減少しました。
 2024年度の発生件数は、上期に昨年度比で6件増加したものの下期には11件減少し、年度の総件数では5件の減少となりました。一方、一昨年度との比較では横ばいであり、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の流行以降では、引き続き高水準で推移しています。
 暴力行為が発生する状況としては、理由もなく突然に暴力を振るわれるケースや、迷惑行為を注意した際の発生が多く、時間帯については深夜帯(22時以降)に多く発生しています。また、加害者年齢は幅広い年代に分布しており、飲酒している場合が多いことが見受けられます。犯罪である暴力行為をなくし、安全で快適な鉄道を維持するため、当協会では引き続き啓発ポスターの掲出など各種の取り組みを実施してまいります。
鉄道係員に対する暴力行為の発生状況別件数・具体的事例(詳細)
1.曜日別 発生件数



2.時間帯別 発生件数



3.主な場所別 発生件数

           2024年度


           2023年度

           2022年度

4.主な契機別 発生件数

           2024年度


           2023年度

           2022年度

5.加害者年齢

           2024年度


           2023年度

           2022年度

6.加害者の飲酒状況

           2024年度


           2023年度

           2022年度

7.具体的事例
【事例1】

 駅係員が当駅止まりの降車促進を行っていた際、扉付近に乗車していた泥酔状態の乗客を確認し、降車を促した。その際、突然、乗客が暴れ出し、駅係員の首を掴んで二度投げ飛ばし、腰、左肘、右下腿を強打し負傷させた。

【事例2】

 駅係員が最終電車に乗れなかった利用客が騒いでいたため対応したところ、暴言を吐かれながら左脇腹を殴打され、負傷した。

【事例3】

 車掌は購入した座席に他の乗客が座っているとの申告を受け、同座席を使用していた乗客に対して特急券の確認を行ったが、座席移動を案内しても応じてもらえなかった。その後、駅への到着が近づいたため車掌は後部運転台に戻ったが、後ろから大声を上げながら向かってきた乗客に右肩を押され、前のめりに倒れそうになり、仕切り扉に右手をついて支えた際に、右手を負傷した。

【事例4】

 駅係員が切符を持たずに改札を通過した利用客を発見し、後を追って事情を伺うため制止したところ、逃走を図り、駅係員の左頬を殴打して負傷させた。さらに、応援に駆けつけた別の駅係員が取り押さえようとした際、顔面に2度頭突きをし、負傷させた。


※上記以外の詳細な内容や件数は、公表しておりません。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース