「誰しもが探究スキルを武器に自分の未来を切り開ける世界を実現する」をミッションに掲げ、探究学習プラットフォーム「TimeTact」を提供する株式会社Study Valley(本社:東京都江戸川区、代表取締役:田中悠樹、以下「Study Valley」)は、高校生の探究学習を通じて蓄積された学習ログや習得スキル(非認知能力・社会人基礎力)を基に、大学進学後の学生へ最適な長期インターンシップや企業の仕事を紹介する新サービス「TimeTact探究スプリットステップ」の提供を開始いたします。
本サービスにより、高校生は卒業後もTimeTactのアカウントを「キャリアパスポート」として維持することが可能となり、自身の興味関心や能力に合致した実務経験を大学在学中から積むことで、納得感のあるキャリア選択を実現します。

- 探究学習と「社会人基礎力」の密接な関係
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」(*1)は、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力から構成されており、これからの社会で活躍するために不可欠なスキルとされています。高校教育で必修化された「探究学習」は、自ら問いを立て、情報を収集・分析し、他者と協働しながら答えを導き出すプロセスそのものであり、真剣に取り組むことでこれらの「社会人基礎力」が自然と育まれます。しかし、これまでその成果は入試での活用に留まりがちで、社会に出る際の実力の証明として十分に活用されていませんでした。
- 産業構造の変化とキャリア選択の難しさ
AIの台頭やDXの加速により産業構造は急速に変化しており、高校生や大学生が自身の持つスキルや興味関心が、具体的にどのような職種・業界で活かせるのかを見極めることは非常に困難になっています。「自分の強みが社会でどう通用するのか」が不透明なまま、進路選択を迫られる現状があります。
- 大学生のアルバイト事情とキャリア形成の乖離
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、日本の大学生の(*2)がアルバイトに従事しています。多くの学生が貴重な大学生活の時間を労働に充てている一方で、その選択基準は「時給」や「場所」が主であり、自身の専攻や興味関心、将来のキャリア軸とは乖離しているケースが大半です。結果として、大学卒業後の進路選択に迷う学生が後を絶ちません。
【引用】
(*1) 経済産業省「社会人基礎力」:
https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html(*2) :日本学生支援機構(JASSO)「令和2年度 学生生活調査報告」:
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2022/10/17/houkoku20_all.pdf
「TimeTact探究スプリットステップ」は、探究学習プラットフォーム「TimeTact」の「マイページ機能」等のデータを活用し、高校時代に培った能力を大学生のアクションへと繋げるブリッジサービスです。
- 「社会人基礎力」の可視化と証明
TimeTact上で生徒が取り組んだ探究活動のプロセス、自己評価・他者評価、獲得したバッジなどのデータに基づき、生徒が持つ「非認知能力」や「社会人基礎力」をマイページ上で可視化します。これにより、単なる学力偏差値ではない、実社会で求められる「生きる力」の証明が可能になります。
- AIによる高精度なインターンシップ・マッチング
蓄積された興味関心データとスキルセットをAIが分析し、その学生に最適な企業のインターンシップやプロジェクト案件をレコメンドします。学生は、自身の適性が活かせる環境で実務経験を積むことができ、企業は探究スキルを持った能動的な人材に早期にアプローチ可能です。
- シームレスな「キャリアパスポート」化
従来、高校卒業と同時に消失していた学習データを、卒業後も個人アカウントとして維持可能にします。高校時代の探究成果から大学でのインターン経験までを一元管理することで、就職活動時には説得力のあるポートフォリオとして活用できます。
「探究学習で得られる力は、まさに社会が求めている『社会人基礎力』そのものです。しかし、今の仕組みではその貴重なデータが高校卒業と共にリセットされ、大学生になるとまたゼロから『自分は何に向いているのか』を探し、生活のために興味のないアルバイトに時間を費やしてしまう現状があります。
『TimeTact探究スプリットステップ』は、高校時代の頑張りを無駄にせず、社会との接点をなめらかに繋ぐ仕組みです。探究で培った力を武器に、自分に合った社会との関わり方を早期に見つけることで、若者が希望を持って未来を切り拓けるよう支援してまいります」

代表取締役 田中悠樹
TimeTactは、学校と社会を繋ぐ探究学習プラットフォームです。教員の業務負担を削減しながら、生徒一人ひとりの探究活動を最適化・可視化する機能を備えています。
TimeTactについて:
https://www.studyvalley.jp/timetact/school/
★★★ブログでも随時探究に関する情報配信中★★★
Study Valleyホームページ:
https://www.studyvalley.jp
ブログ Far East Tokyo:
https://www.blog.studyvalley.jp/
株式会社Study Valley(サポート担当)
MAIL:welcome@studyvalley.jp