株式会社池部楽器店(東京都千代田区、代表取締役社長:田中義章)と、社会人向け音楽コミュニティ「Fair Stage(以下、フェアステージ)」は、社会人になってから初めて楽器に触れる人が、バンド活動に参加しやすく、楽しく継続しやすい環境づくりを目指し、約4,300名の会員が集うフェアステージの場づくりのノウハウと、池部楽器店の専門店展開による専門性・提案力を生かして、音楽を始める入口づくりから継続支援までを行う取り組みを、フェアステージサポート店舗にてスタートします。

なぜ社会人は音楽を始めづらいのか
社会人になってから初めて楽器に触れる人にとって、音楽活動の第一歩には、いくつものハードルがあります。「何から始めればよいのか分からない」「楽器や演奏について気軽に相談できる相手がいない」「一緒に始める仲間を見つけにくい」といった課題に加え、未経験者にとっては、「何が分からないかも分からない」という状態そのものが、参加の障壁になりがちです。
また、「初心者の約90%が1年以内にやめてしまう」とも言われるほど、継続のきっかけや目標を持ちにくく、スタート時の環境によって、その後の音楽活動に大きく影響することも少なくありません。こうした状況は、音楽に関心があっても、実際の参加に踏み出しにくい要因のひとつとなっています。
未経験の社会人が、音楽を始めやすく・続けやすくするために

2016年にスタートし、今年で設立10年目を迎えた社会人向け音楽コミュニティ「フェアステージ」は、社会人になってから初めて楽器に触れる人でも無理なく参加できるよう、未経験者が入りやすい空気づくりを大切にしながら活動を続けてきました。
それは、単に演奏技術の向上を目的とするのではなく、仲間づくりを起点に社会人が音楽に参加できる場をつくり、バンドを組むサポートや、年4回以上開催されるライブへの出演、ラジオ出演など、活動に目標を設けることを通じて、「楽しみながら続けていける」仕組みを育んできた点に特徴があります。フェアステージは、演奏がうまい人のための場ではなく、初めての人が無理なく音楽を始め、仲間とともに続けていける場であることを目指しています。そうした取り組みを続ける中で、参加者が安心して一歩を踏み出し、継続していくためには、信頼できる専門的なサポートも重要であるとの考えから、今回の協業が実現しました
フェアステージが池部楽器店との協業に至った背景
今回、フェアステージを立ち上げ以来10年間に渡り代表を務められている近藤賢志さん(元・プロドラマー)にお話を伺いました。

Fair Stage 代表 近藤 賢志さん
―今回の協業についてお話を伺わせてください。学生時代から池部楽器店ドラムステーションをご利用いただいていたそうですね。
学生時代から個人的にも非常に馴染みがあり、スタッフさんの知識や提案にも強い信頼を持っています。私はドラマーなのですが、自分の知識の多くはイケベさんで得たものだと感じています。それくらい、当時からさまざまなことを教えていただき、音楽活動の基礎を支えてもらってきました。フェアステージがイケベさんと一緒に取り組みたいと考えた背景には、そうした長年の信頼があります。
―ありがとうございます。フェアステージメンバーの方にもご利用いただいていると伺っていますが、実際にご利用いただいたメンバーの皆様からは、どのようなお声が届いていますか。
はい。フェアステージのメンバーからも、印象的な声を聞いています。たとえば、キーボードの購入を検討していたメンバーが、当初はより高価格帯のモデルを考えていたものの、対応されたスタッフの方から、「やりたいことに対してはこちらの方が合っています」と、あえて価格の低い機材を提案されたそうです。売ることを優先するのではなく、その人に合った選択を勧めてくれる姿勢に、イケベさんらしさを感じました。
この話からも、お客様の目的をしっかり理解した上で提案していることが伝わってきます。単に商品を販売するのではなく、その人にとって最適な選択を一緒に考える姿勢が、私たちの目指す理念とも重なると感じました。
―初心者にとって、最初に触れる情報や提案が重要ともおっしゃられていましたが。
フェアステージは、メンバーの約4割が初めて楽器をさわった初心者で、「何が分からないのか分からない」という状態で来店するケースが少なくありません。たとえば、ギターを始めたい方が店舗で「最初はこれです」と勧められたとしても、それが事実に基づく提案なのか、個人の意見なのかを判断するのは難しいと思います。
その点、イケベさんでは、「どんな音楽をやりたいか」「どう使いたいか」を丁寧にヒアリングした上で、目的に応じた選択肢をフラットに提示してくださいます。専門店スタッフならではの、知識とホスピタリティに基づいた提案により、正しい知識を安心して得られる場所として、勧められる存在だと考えています。
―池部楽器店とパートナーシップを決めた理由などあれば教えてください。
社会人の方は、忙しい中でも時間を使って音楽を楽しみ、一度ハマると趣味として深く掘り下げていく傾向があります。そうした中で重要になるのが、最初の段階でのサポートです。自分で調べながら手探りで進めるよりも、信頼できる企業が正しい知識に基づいて支えることで、より良いスタートが切れると考えています。正しい知識が身につけば、その後の活動の質も高まり、クリエイティブの幅も広がっていきます。
また、僕らはアウトプットの場を担っていますが、その質を高めるには、正しい情報を得るインプットの場とのつながりが欠かせません。イケベ楽器店さんとフェアステージが結びつくことで、その循環が生まれ、参加者がより楽しめるようになり、できることが増え、プレイヤーやバンド全体のレベルも上がっていくと考えています。そうしたインプットとアウトプットの循環を強化することで、音楽を楽しむ社会人を今まで以上に応援できると感じたことが、今回、パートナーシップを進めたいと考えた一番の理由です。
バンドや楽器演奏を、もっと身近なカルチャーに
本取り組みを通じて、池部楽器店とフェアステージは、社会人になってから初めて楽器に触れる人はもちろん、より多くの方が音楽を始め、仲間とともに継続的に楽しめる環境づくりを進めていきます。バンド活動を一部の経験者だけのものではなく、より身近で開かれたカルチャーとして広げていくことで、音楽を「聴くもの」にとどめず、「自ら参加して楽しむもの」として親しめる人を増やし、より多くの方が音楽の喜びを実感できる世界を目指します。




