都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)は現在、春の花を見ながらコンサートやクイズラリーを楽しむ「椿(つばき)・さくらまつり」を開催している。
左上から時計回りに「つばき展」の様子。椿の品種「春の台」「初雁」「菊冬至」。
同園では、江戸椿や肥後椿など約260種650本のツバキを「つばき・さざんか園」で栽培している。サクラは早咲きの大寒桜から遅咲きのサトザクラ類まで約65種770本が「さくら園」を中心に園内各所で育てられている。同園で発見されたサクラの品種「ジンダイアケボノ」は、ソメイヨシノより開花時期が若干早く花色がやや赤い。
同園保有の江戸椿などを日本ツバキ協会江戸椿研究会委員が案内する「つばき・さざんか園見学」を3月27日に実施(10時30分、当日先着50人、荒天中止)。同日13時30分からは同委員による講演会「椿の接ぎ木・挿し木について」を開き、椿を増やして楽しむ方法を解説する(当日先着50人)。ツバキの鉢花や切り花を展示した「つばき展」も同日まで開催中。
ソメイヨシノの見える芝生広場では「さくらコンサート」が行われ、新世代クラシックユニットによる演奏(3月27日)やバイオリンとギターの協演(4月3日)を楽しめる。ガイドボランティアクラブが「つばき・さざんか園」と「さくら園」を中心に園内の見どころを案内する「椿・さくらガイドツアー」は、4月2日・3日・5日に実施。同まつり期間中、園内に設置された植物クイズに答える「春のクイズラリー」に参加すると記念品が進呈される。
同園広報担当者は「さまざまな催しを用意したので、華やぐ園内の散策とあわせて楽しんで」と呼び掛けている。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。大温室は増築・改修工事に伴い2016年春まで休館。「椿・さくらまつり」は4月10日まで。コンサートの開催時間は、11時~、14時~。ガイドツアーの実施時間は、10時30分~、13時30分~。それぞれ荒天中止。参加費は入園料のみ。