三鷹天命反転住宅（三鷹市大沢2）で現在、体験イベント「2009年宇宙の旅～スペースチューブ×ハンモック～」が行われている。

「里山ハンモック」みちやまさんのハンモック

　「東京スペースダンス」の福原哲郎さんと「里山ハンモック」のみちやまさんが共同で企画した同イベントは、「三鷹天命反転住宅」の環境を生かし参加者に五感を使った体験をしてもらうもの。

　同住宅は、芸術家で建築家の荒川修作さんとマドリン・ギンズさんが設計・構築した集合住宅で、曲面や斜面が組み合わさった個性的な空間と、内外装に施された鮮やかな色使いが特徴。触覚や視覚など身体能力を刺激し自由に暮らすことから「死なないための住宅」とも呼ばれている。

　今回のイベントでは重力の変化を感じてもらおうと、特殊な布で作った筒状のスペースチューブとハンモックを組み合わせた空間を制作した。

　福原さんは、ニューヨーク国連本部をはじめ海外約40都市で公演やワークショップを行っている。「スペースチューブ」は体に新しいバランスを与え全身の感覚を回復させる空間装置として、その独創性が注目されている。

　みちやまさんは、調布市を拠点にハンモックの可能性を広めようと、ハンモックを使ったイベントや宅内設置、レンタルなどの活動を行い、ハンモックを設置して弁当やお茶を楽しむ「木漏れ日ハンモック喫茶」も開いている。

　福原さんとみちやまさんは「スペースチューブの軟らかい空間に包まれるとそこは別世界。筒の中を前進すると浮いたり沈んだりするし、ハンモックに支えられると重力の変化を感じ、まるで宇宙を旅しているかのよう」と、その魅力を語る。

　自由体験の後は、同住宅の各部屋で家庭用チューブとハンモックの体験型ワークショップに参加し、最後に宇宙ダンスのパフォーマンスを見学する。

　開催時間は10時～12時、13時～15時、16時～18時、19時～21時。参加費は、大人＝3,000円、大学生＝2,000円、高校生・中学生＝1,000円、小学生以下無料（ただし要親同伴）。今月29日まで。問い合わせ・申し込みはみちやまさん（TEL 080-5007-0412）まで。