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調布・深大寺の特別拝観で「野鳥の父」中西悟堂 そば刺しゅう御朱印も

本尊の阿弥陀如来像をまつる本堂

本尊の阿弥陀如来像をまつる本堂

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 調布の古刹・深大寺(調布市深大寺元町5)で11月1日~5日の5日間、秋の本堂特別拝観「ゆかりの人物 中西悟堂(ごどう)と深大寺の鳥たち」が行われる。

刺しゅう入り特別御朱印。そばの花を刺しゅうした部分

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 中西悟堂は1911(明治44)年に同寺で僧籍に入り、このとき「悟堂」の法名を授かる。歌人や詩人としても活動したが、「日本野鳥の会」創立者として最も広く知られている。「野鳥」「探鳥」という言葉も悟堂が作り、「野の鳥は野に」を標語に自然環境の中で鳥を観察し保護した。

 特別拝観では悟堂の人物像と、同寺が所蔵する鳥の絵画や工芸品を紹介する。拝観時間は13時~16時。拝観料(文化財協力費)は一般500円、高校生以下無料。

 共催事業として祇園寺(佐須町2)で11月3日、「第13回祇園精舎の法灯会『中西悟堂から未来を見据える~私たちは、どう生きるべきか~」を開く。同寺は、深大寺開祖である満功上人(まんくうしょうにん)の生誕地。88世住職を務めた中西悟玄(ごげん)は悟堂の養父で、悟堂もここで幼少期を過ごした。

 当日は悟堂が作った歌を奉納した後、関係者3人が「悟堂の哲学から人間のあり方を学ぶ」をテーマに対談。会場には悟堂ゆかりの品や同寺所蔵の美術品を特別展示する。開催時間は11時~12時30分。参加費は1,000円(祇園寺と深大寺の特別拝観券付き)。

 深大寺では10月28日から、「そば守観音 刺しゅう(ししゅう)入り特別御朱印」を授与する。同御朱印は昨年、そば守観世音菩薩(ぼさつ)造立60周年を記念して初めて授与し、そばの花をデザインした刺しゅうと日本唯一の「そば守観音」の姿を押印している。

 授与期間は11月18日までの月曜と、「そばまつり」開催期間の11月23日~12月1日(数量限定・なくなり次第終了)。御朱印窓口の対応時間は9時30分~16時。授与料は、専用クリアファイル入りで1,200円。

 広報担当の神原さんは「この機会に中西悟堂師をしのんだり、そば守観世音菩薩を参拝いただき、清らかな秋の一日を過ごしていただけたら」と話す。「美しい刺しゅうが施された特別な御朱印も、当寺とのご縁を示すいい記念になるのでは」とも。

冬季(秋分の日~春分の日)の開門時間は6時~17時。

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