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調布・深大寺の土産店、午年の準備進む 民芸品「赤駒」や干支土鈴

深大寺「むさし野深大寺窯」に並ぶ来年の干支「午」の土鈴

深大寺「むさし野深大寺窯」に並ぶ来年の干支「午」の土鈴

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 調布の古刹(こさつ)「深大寺」(調布市深大寺元町5)で現在、来年の干支(えと)である「午(うま)」にちなんだ土産の準備が進んでいる。

あめやで販売する、深大寺の民芸品・馬のわら細工「赤駒」

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 馬のわら細工「赤駒」は1950(昭和25)年代初めから1990(平成2)年ごろまで、深大寺地域の農民の手で作られていた郷土民芸品。農地の宅地化の影響で材料のわらが入手困難になるにつれ作り手もいなくなり、現在では甘味処「深大寺あめや」のみが販売している。

 同品は「万葉集」に掲載されている、戦に出陣する防人(さきもり)の夫の無事を祈って妻が詠んだ歌「赤駒を、山野(やまの)にはがし、捕りかにて、多摩の横山、徒歩(かし)ゆか遣(や)らむ」にちなんで製作されたもの。この歌を踏まえ、家族や恋人の無事を願う縁起物として、2010(平成22)年に放送されたNHK連続テレビドラマ「ゲゲゲの女房」や松本清張の小説「波の塔」でも登場する。

 深大寺の参道に店を構える楽焼工房「むさし野深大寺窯」で、来年の干支である馬をモチーフとした土鈴の制作が最終段階に入った。土鈴作りは例年2月ごろに取りかかり、年末が近づくこの時期は絵付けや仕上げ作業がピークを迎える。工房には色付けを終え、発送を待つ土鈴がずらりと並び、独特の温かみある雰囲気を漂わせている。同工房では毎年干支の土鈴を手がけており、中でも午の絵柄は特に人気が高く、7000個の製作を予定する。1個1,000円。

 同工房代表の馬場良太郎さんは「軽やかに走る馬のように、皆さまの一年が元気に駆けていくよう願いを込めて作っている」と話す。

 価格は1体1,500円で、ネット販売も行う。

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