調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)1階展示室で9月8日から、山田元子展「トントン つくる からだ ドキドキ」が開催される。
調布市文化・コミュニティ振興財団が主催し、「身体のしくみのおもしろさ」をテーマに、金属や木材、大理石などさまざまな素材で立体作品を手掛ける調布市在住のアーティスト・山田元子さんの作品を展示する。
山田さんは学生時代の体験をきっかけに、「人の体は臓器や骨などで構成され、液体がたっぷり入った容器のようだ」と思い、容器を作ることから発展した技法である鍛金(たんきん)技法で作られた作品と人体は類似していると考えるようになった。それ以来、体の仕組みの面白さを表現するために、見て触って楽しめる作品を制作。畑の多い調布に住まいを構えてからは、体と野菜など農作物との融合作品にも取り組んでいる。
同展では新作の体験型作品を紹介するほか、「身体の外から内へ」と題し、人体のパーツや臓器をモチーフとした作品も展示。さらに、作家が作品に使用している素材、道具、作品のインスピレーションとなる写真、本、図鑑などを展示しアトリエを再現したような空間を設置することで、作品制作の軌跡や作品が生まれる過程を追い、作家が体で味わった感覚を想像できるように工夫した。
山田さんは「ここ調布で作品を制作し、子どもたちと共に作り学ぶ造形教室を開き、日々家族と暮らしている。(中略)今回私の暮らしがあるこの地で、展示の機会を得られたことを大変うれしく感じる。作品はオブジェから参加型のものまでさまざま。楽しんだり、時には頭を悩ませたりしながら展覧会を体験してもらえたら幸い」とコメントする。
関連イベントとして、8日・22日、10月6日にギャラリートークを実施。22日に野菜と体のパーツを組み合わせた作品を作る「野菜と身体」、10月6日にレリーフ制作を体験できる「鍛金体験」などのワークショップを開催する。ギャラリートークは無料、先着順。ワークショップは有料、要申し込み。
開催時間は10時~18時。入場無料。9月25日~28日休館。10月21日まで。