7月18日、深大寺地区で調布市内初となる「街づくり協定」が認定された。8月1日から施行される。
武蔵野の自然林が今も残る深大寺通り周辺地区の豊かな自然環境を保全し、歴史・文化を継承した風情ある観光文化拠点や、心豊かな落ち着きある住環境を形成することを目的とする同協定。正式名称は「深大寺通り周辺地区街づくり協定」。2005年に策定された「調布市ほっとするふるさとをはぐくむ街づくり条例」に基づき、同地区で自然環境保護活動を行っていた市民を中心に、2008年に「深大寺通り街づくり協議会」を発足。以降、行政ならびに街づくりコンサルタントの指導を受けながら検討会を毎月実施し、協定案を策定。今年に入り、対象となる地域の住民の3分の2の同意を得て、今回、正式に承認された。
同協定では「水と緑の保全に関する事項」と「建築物等の整備に関する事項」について定め、運用のガイドラインには、前者は「自然環境の現状維持」や「植樹は昔からある樹種を植える」など、後者では「建物の外観は和調を基調に」「屋根は傾斜屋根を」「自動販売機は色彩に配慮」「店舗看板ではネオンサインを避ける」など具体的な内容をイメージ図や写真を使って説明している。
同協定の対象地域で、建築物の新築、改修など街並み景観に影響を及ぼす恐れがある場合は、同協議会が設置する協定運営委員会と同市に届け出が必要としている。
同協議会会長の内田常雄さんは「自然豊かな深大寺地域の将来を地域の皆さんと共に考えながら作った協定。今回認定されたが、この協定を生きたものにしていくために、今後も地域の皆さんと力を合わせて活動していきたい」と話す。