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調布の今川焼き店が15周年 手作りにこだわり続け地元に喜ばれる店目指し

「今川焼きあずきや安堂」の今川焼き

「今川焼きあずきや安堂」の今川焼き

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 調布駅近く、布多天神社に続く天神通りにある「今川焼きあずきや安堂」(調布市布田1、TEL 042-455-1221)が11月18日で15周年を迎えた。

「今川焼きあずきや安堂」店主の安藤香織さん(中央)とスタッフの皆さん

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 調布駅前で30年続き、惜しまれつつ2009(平成21)年5月に閉店した今川焼きの店「甘味焼き菓子みやこ焼き」の味を復活させたいと、安藤香織さんを中心とした元スタッフが同年11月にオープンした同店。人気だった「みやこ焼き」の味と食感の再現を目指し、皮に使う小麦粉と卵の配合などを独自に開発。少し塩味の利いた小豆あんやカスタードクリームなどは全て手作りし、特注の銅製焼き台で焼き上げる。

 今川焼きのメニューは、小豆あん、白あん、うぐいすあん、クリーム(以上170円)、チーズあずき(200円)の5種類の定番に加え、期間限定メニューとして「さつまいもあん」「抹茶クリーム」「くりあん」、同店向かいの姉妹店「甘味an&(あんあんど)」で開発したあんなどを取りそろえる。調布にゆかりのある水木しげるさんの功績をたたえる「ゲゲゲ忌」には、「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ特別メニューも用意。夏季にはかき氷も提供し、軒先に用意した縁台で今川焼きやかき氷を楽しむ姿は同通りの定番の風景となり、多くの客が立ち寄る人気店となっている。

 「15年間で特に印象に残っているのは、1周年の時に妊娠中で営業に立ち会えなかったこと、その後の東日本大震災では計画停電や食材の調達が困難な中でも営業を続けたこと、コロナ禍では街から人がいなくなり頭を悩ませたこと」と安藤さん。「苦労の多い日々だった一方で、かき氷イベントなどに招かれて調布以外のつながりができ、『新たな世界を見る貴重で楽しい経験をさせてもらった』」と振り返る。

 15年たち、「みやこ焼き」を知っている地元客が減り、市外からの客や外国人の来店が増えるなど、客層の変化を感じているという。「変化に対応しつつ、これからも手作りを大切にし、一番は地元客に喜んでもらえる店であり続けたい」と話す。

 営業時間は10時30分~19時。

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