仙川のプラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)で2月7日、小平雅尋さんの写真展「他なるもの」が始まった。
室麻衣子さんの作品「pink harvest I 」(collaborated with Iruma Ikeya)
小平さんは1972(昭和47)年東京生まれ。1996年から写真家・大辻清司さんのアーカイブ作業に参加し、1997年東京造形大学を卒業。2010年に東京アートミュージアム(調布市仙川町1)で「Gin‐En展」を開催し、2011年には写真集「ローレンツ氏の蝶」を出版した。
同展では、作品14点を展示する。タイトルの「他なるもの」は、神学者オットーが「畏怖(いふ)と魅惑という両義的体験を引き起こす神秘」を表した造語「ヌミノーゼ」を説明した言葉「まったく他なるもの」に由来する。
小平さんは「目の前の世界は何だろうか、命とは何だろうか、という問いがずっと私の心を占めてきた。ふとしたときに襲われるぞっとするような、私の体も含めたすべてがよそよそしい感覚は、その問いに直結していると思った。『ヌミノーゼ』はまさにその感覚を表していた」と話す。
隣接する「サジオ」では、陶や岩絵の具を用いた平面と立体の作品約30点を展示した「室麻衣子展 贈り物」を同時開催している。
両展共、開催時間は10時~18時30分。水曜休廊。入場無料。3月1日まで。