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調布にギャラリーカフェ 夢を仕事にする障がい者の自立支援とアート作品展示

NPO法人ファーストステップ代表で施設長の名古屋一さん(左)、利用者の三谷玲央さんとスタッフ

NPO法人ファーストステップ代表で施設長の名古屋一さん(左)、利用者の三谷玲央さんとスタッフ

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 調布・染地の多摩川近くに4月24日、福祉施設のカフェ「Gallery&Cafe Pedalo(ギャラリーカフェ ペダロ)」(調布市染地3、TEL 042-426-4223)がオープンした。

利用者の三谷玲央さんが描いたスタッフの似顔絵作品

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 障がい者の自立生活を支援し、社会参画の実現に向け活動するNPO法人「ファーストステップ」が、開所した施設の1階に開いた同カフェ。長年ボランティア活動で障がい者と関わり、他の福祉施設に約30年勤務していた同NPO代表の名古屋一さんが、地元の調布に地域とつながった福祉施設をつくりたいと、1年半の準備期間を経て4月、「就労継続支援B型事業所ファーストステップ」を開所。支援活動の軸となる同店を開いた。

 「福祉作業所のイメージを変えもっと敷居を低くし、地域の方が出入りしやすい、人々が集える場所をつくりたかった」と名古屋さん。白を基調に窓から自然光を取り入れた室内は明るく、赤色をポイントに入れておしゃれな雰囲気を演出。ゆったりと過ごせるようソファ席を含めた10席を用意する。施設利用者がカフェの接客作業をし、制作したアート作品や他の地域福祉作業所の自主制作品を展示、販売する。

 同施設の2階は作業スペースで、利用者はプログラムの一環で絵画や工芸品を制作する。多くの福祉作業所は、袋詰めやシール貼りなどの単純作業で自立を支援しているが、長年の経験から名古屋さんは、「障がいを持つ人も、絵を描いたり創作をしたり、好きなことをして働く道があってもいいのでは」という思いが強くなった。障がい者もそうした仕事を選び実現できる環境をつくり、自立に向けた利用者本位の地域に根ざした支援を大切にしているという。店名の「Pedalo」は、足こぎボートのペダルの意味があり、「息を合わせ一緒にこいで前に進もう」との思いを込める。

 ドリンクメニューは、「ブレンドコーヒー」(200円)、「カフェラテ」(240円)、「紅茶(アールグレイ)」(200円)、「アイスコーヒー」(220円)など。アルコールメニューは、「生ビール」(300円)、「スパークリングワイン」(240円)を提供。軽食は、「ピザ」(500円)や「ソーセージ盛り合わせ」(600円)を用意する。店頭には、地域の福祉施設ベーカリー「すまいる」(調布)や「こむたん」(府中)の「天然酵母パン」、「角食パン」、「総菜パン」(各種110円~300円)なども入荷日に並ぶ。

 名古屋さんは「地元に戻って地域とつながり、長年思い描いた事業を始めることができた。利用者の皆さんが楽しく通ってきてくれる姿、好きなことをして働いている姿を、これからも見守り続け支援していきたい。地域の方が自然と集まり、にぎやかで居心地の良い場所にしていければ。多摩川散策の途中に一息つける場所として、気軽にカフェを利用してほしい」と話す。

 営業時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日定休。

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