調布市仙川の伊藤農園(調布市仙川町1、TEL 080-4200-0852)で8月27日、収穫体験イベント「枝豆収穫祭り」が行われる。
先祖代々農業を営んできた同農園では、作物の肥料にするために小麦を栽培するなど、手間暇かけて安心安全な野菜を年間約40種類ほど栽培。学校給食への納入をメインに、近隣のスーパーでも販売している。今年から同農園に携わっている伊藤彰一さんはITエンジニアから転身した29歳。いつかは継ごうと決めていたという農業の面白さを伝え、自然を満喫できる場所にしたいと、2つに分けた農地の1つを「asobibatake(あそびばたけ)」と名付け、野菜の収穫体験イベントを開始した。
初めての収穫体験用に選んだミニトマトは、野生に近い形で育てるソバージュ栽培という方法を採用し、アーチ型の支柱に這(は)い上がり覆うようにミニトマトのトンネルができあがった。収穫体験者はトンネルをくぐりながら摘み取ることとなり、近隣の方を中心に「楽しい」と評判になった。都心ではなかなか体験できないトウモロコシの収穫体験も好評で、週末を中心に開催した夏野菜の収穫体験イベントには、約150人の客が来園した。
夏季最後の収穫体験用として栽培している枝豆は、甘みを増すため堆肥に米ぬかを加えて栽培。7月にも収穫体験を実施し、「甘くておいしい」と好評だったため、植付け規模を拡大。夏を締めくくる「枝豆収穫祭り」として企画する。開催日は27日のほか、30日と9月2日・3日の4日間で、成育状況により日程変更の可能性もあり、枝豆がなくなり次第終了するという
伊藤さんは「汚れてもよい服装で来てほしい。今後もさまざまな収穫体験を企画し、より多くの方に農業を通じて自然を楽しんでもらいたい。収穫体験以外の企画もして、皆で遊ぶ畑『asobibatake』にしていきたい」と話す。
枝豆の収穫体験時間は、27日・30日=15時~18時、9月2日・3日=8時~10時、15時~18時。料金は、3本収穫500円。雨天中止。