調布・つつじヶ丘に毛糸専門店 スコットランド・シェットランド諸島で直接買い付け

伝統的なフェアアイル柄と「SHAELA シェーラ」のシンボル「へんなとるちゃん」

伝統的なフェアアイル柄と「SHAELA シェーラ」のシンボル「へんなとるちゃん」

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 調布市つつじヶ丘駅近くに11月3日、シェットランド諸島直輸入の毛糸専門店「SHAELA シェーラ」(調布市西つつじヶ丘4、TEL 042-455-5185)がオープンした。

「SHAELA シェーラ」主宰の佐藤ちひろさん(中央)、娘の飯田もとさん(左)、スタッフの道正慶子さん(右)

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 子どもの頃から編み物が好きな同店主宰の佐藤ちひろさんは、25年以上前に初めて訪れたシェットランド諸島で英国伝統の手編み技法であるフェアアイル柄のカラフルな色遊びに魅了され、同島唯一の毛糸製造会社Jamieson’s(ジェーミソンズ)から毛糸の直輸入を開始した。

 スコットランドの北部に位置するシェットランド諸島は風が強く寒い期間が長いため、その環境で育った羊は小型だが、毛がとても軽くて暖かくほつれにくいという特徴を持つ。軽くて薄手に仕上がり、込み入った模様が編みやすいと日本でもシェットランド羊の毛糸のファンが増加。年々取り扱う毛糸の色の種類が増えたことから、20年以上通信販売を行ってきた事務所移転を機に、客が毛糸の色を実際に見ることができる店舗を構えた。

 佐藤さんは伝統技法を学ぶため、同島に毎年2~3カ月ほど滞在。伝統的な柄を組み合わせながら独自のデザインを作り出す作家活動も行い、伝統的な編み図とオリジナルデザインの編み図を紹介する書籍も出版。現地のイベントにも出店するなど、人との交流も深め、今年10月には3冊目となる書籍を同島で出版。著書には編み物をはじめ同島の風景も紹介、編み物をしない人でも楽しめる構成に仕上げ、シェットランドやフェアアイルの魅力を伝えている。

 同店では、同社に依頼して作った色を含め、全216色の中細糸の毛糸(25グラム=648円)を取りそろえるほか、棒針(40センチメートル=648円)などのツール、著書、オリジナルデザインのニット帽(4,104円)などのハンドメード製品を用意し、ワークショップも開催。フェアアイル経験者向けのワークショップや店のシンボルであるフェアアイル柄のマスコットを作るワークショップ、内容や時間など希望によって自由に設定するフリーワークショップも開く。

 佐藤さんは「216色の微妙な違いを手にとってご覧いただけるようになってうれしい。入りやすく居心地のよいオープンアトリエのような場にして、知り得た知識をできる限りお伝えし、若い方たちに編み物やシェットランド、フェアアイルの魅力を知ってもらえたら」と話す。

 営業時間は10時~17時。日曜・祝日・月曜・第1第3土曜定休。

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