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調布の老舗日本料理店「男爵亭」が閉店 平成の終わりとともに50年の歴史に幕

2018年12月22日に閉店する「男爵亭」と社長の齋藤幸司さん

2018年12月22日に閉店する「男爵亭」と社長の齋藤幸司さん

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 調布銀座の老舗日本料理店「男爵亭」(調布市小島町1)が12月22日で50年の歴史に幕を閉じる。

1969(昭和44)年、男爵亭オープン時の様子

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 調布では数少ない畳敷きの個室や大きな宴会場を持つ日本料理店で、法事や会席などで地域の住民や企業に親しまれてきた。50年間、地域のさまざまなことが同店で話し合われてきたことから、調布の街と共に歩んできた歴史ある店の閉店を惜しむ声も多い。

 以前は和菓子店だったという店舗は1969(昭和44)年、現社長の齋藤幸司さんの父・友之助さんが現在の日本料理店に変え、「男爵亭」を創業した。木造だった店舗は10年後には現在の3階建ての建物に改築。創業40周年に当たる2009年に幸司さんが社長として同店を引き継いだ。

 今回、「50年が過ぎ、世の中の欲求も多様化し、一つの区切りとして次にステップアップするために閉店を決めた」という幸司さん。日本料理の世界で35年生きてきた幸司さんは基本的な美を追究することの一つとして華道の世界にも入り、草月流師範の肩書きを持つ。店内の生け花を投稿しているインスタグラムでは多くの海外の人たちからも興味を持たれている。

 幸司さんは「今まで50年、ご愛顧いただいたお客さまと支えてきてくれた従業員や取引先、関係者の方々への感謝を胸に、あと2カ月間、全力で店を盛り立てていきたい」と意気込む。

 閉店後は華道の道に進むという幸司さんは「日本の華道で海外の人々をもてなしていきたい」と意欲を見せる。

営業時間は、火曜~土曜・祝前日=11時30分~14時、17時~22時30分、日曜・祝日=11時30分~14時、17時~22時。月曜定休。

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