ふたご座流星群の夜に流れ星の観察と温室内の植物を観賞する「流星群と天体観察&大温室ナイトツアー」が12月14日、都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で行われる。
ふたご座流星群は毎年ほぼ安定して多くの流星が流れる「三大流星群」の一つで、今年は12月13日・14日の夜に多くの流れ星の出現が期待される。流星を見るためには月明かりの少ないことが望ましく、今年は15日に上弦を迎え真夜中に月が沈む好条件。
当日は国立天文台の准教授で普及室長・国際普及室長の縣秀彦(あがたひでひこ)さんを招き「天文講座」を開き、三鷹ネットワーク大学の「星のソムリエみたか(星空案内人)」の指導の下ふたご座流星群の観察と天体観測を行う。さらに、普段は入れない夜間の温室に入り、夜にしか咲かない熱帯スイレンなどを観賞する。
流星群と植物の両方が見られる貴重な機会として評判になり、すでに申込み多数で定員に達した。担当者は「自然に囲まれた当園の芝生公園は、夜になると人工の光が見えなくなる。そんな神代植物公園の知られざる魅力と天体観察の面白さを体験してほしいと思い初めて企画した。予想以上に好評でなので今後も、天体観測と植物観賞をあわせたイベントを計画したい」と話す。
ふたご座流星群は比較的明るい流星が流れるため、家のベランダなどでも1時間に数個の流れ星を見ることができる。国立天文台では、ふたご座流星群を数えてインターネットから報告するキャンペーン「ふたご座流星群を眺めよう2018」を行っている。同サイトでは群流星の見分け方や観測のコツなども紹介している。同園担当者は「イベント参加者もそうでない人も12月の星空観測はとても寒いので、暖かい準備をして臨んでほしい」と呼び掛けている。