都立神代植物公園の分園「植物多様性センター」(調布市深大寺北町1、TEL 042-485-1210)のスタッフが11月29日、園内の擬木にアブラゼミが止まっているのを発見し話題になっている。
同センターは、植物の多様性とその保全の大切さや東京の絶滅危惧植物について学ぶことのできる施設。植物の情報を提供する「情報館」と、奥多摩・武蔵野・伊豆諸島のゾーンに分けて植物を野外展示する「学習園」がある。
アブラゼミが見つかったのは、武蔵野ゾーンの果樹林エリア。園内を見回り植物の様子を観察して発信するスタッフが、擬木に止まってじっとしているアブラゼミを発見してツイッターで紹介した。
同スタッフは「いったいどうしたんでしょう? こんな時期に地上に出てくるなんて! 来年まで待てなかったのでしょうか?」と投稿。「台風被害や暖冬の影響で、様々な植物が時ならぬ花を咲かせていますが、『アブラゼミよお前もか?』ですね」(以上、原文ママ)と伝えている。
12月3日には雑木林エリアで、春先に咲くタチツボスミレが落ち葉の中から花を咲かせている様子も投稿。神代植物公園の梅園では、年末年始に咲き出すロウバイがすでに咲きだした。
同園広報スタッフによると「暖かい日の多かった今年の晩秋は、まだ秋の植物が枯れずに残っていたり、春先の花が咲き始めたりしている。冬の植物園もいろいろな発見ができるので、足を運んで見てほしい」と話す。
開園時間は9時30分~17時。入園無料。月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月1日)休園。