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府中で幻の花「ムサシノキスゲ」が開花 世界唯一の自生地・都立浅間山公園で

斜面を黄色く彩るムサシノキスゲの群生、都立浅間山公園で(浅間山自然保護会会長山田氏撮影)

斜面を黄色く彩るムサシノキスゲの群生、都立浅間山公園で(浅間山自然保護会会長山田氏撮影)

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 東京都の絶滅危惧種に指定されている「ムサシノキスゲ」が、府中の都立浅間山(せんげんやま)公園で開花し、間もなく見頃を迎える。

キスゲフェスティバル、過去の様子

 東京都が作成・公表している「東京都レッドリスト(東京都の保護上重要な野生生物種)」で、北多摩地区の「絶滅危惧II類(VU)」に分類される「ムサシノキスゲ」。標高約80メートルの浅間山に自生するユリ科の多年草で、冷涼な高原に生育する「ニッコウキスゲ」が温暖な低地に適応した変種と言われている。花期は4月下旬~5月中旬の約2週間。

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 かつて多摩地域に広く生育していたが、開発による自生地の消失などによって消滅。現在は、山全体が都立公園である浅間山に自生するのみとなった。浅間山も一時は消滅の危機にあったが、危機感を覚えた近隣住民の要望により都立公園が開園。樹林地の整備が行われ、地元市民団体による保全活動が30年以上行われている。

 保護活動の結果、同キスゲの生育環境は年々改善して、個体数は増加。現在は、北西斜面を中心に約3万株が生育している。同公園担当者は「雑木林の整備が進んだエリアではよく日が当たるようになり、ムサシノキスゲが数を増やしている。5月上旬のピークごろには、斜面全体を黄色く彩るような群生を楽しむことができるので、ぜひお越しいただければ」と話す。

 見頃に合わせ開催する「キスゲフェスティバル」は、今年で26回目。地元市民団体と公園管理者が共催し、園内の山野草と野鳥の写真展、樹木医の解説による植物観察会、パークレンジャーによるガイドウオーク、浅間山ウォーキングクラブによる周辺地域を歩くガイドツアー「キスゲウォーキング」などが行われる。

 開催は、5月4日・5日・11日・12日=10時~16時。雨天の場合は一部内容を変更。参加無料。「植物観察会」「ガイドウォーク」「キスゲウォーキング」は要事前申込み。問い合わせは都立武蔵野公園サービスセンター(TEL 042-361-6861、8時30分~17時30分)まで。

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